2011年8月28日日曜日

この1週間ほどのあれこれ

みなさんコンニチハ。
おひさしぶりです。

なんだか仕事のようにブログを更新する毎日だったのですが、トップページの表示がどうもおかしくなってしまい、本来この記事の隣に表示されているはずの履歴とかプロフィール等が、まるごと、ずーーっと下の方に行ってしまったっきり戻ってこないのですよ、これが。
で、どうも、解決のしようがないエラーらしく、見た目重視の私からして、一気にこのブログに対する愛情が薄れてしまったというわけです。

というのもまぁあるのですが、ようするに忙しかったわけ。
この1週間ほどの間、何をしていたのかというと、まず。


南京町の近くでお久しぶりの人とごはんを食べたり、はたまた別の日はスペイン料理で女子会をしたり。


そして何より、車を買い換えたのでその手続きあれこれで、あっちに行ったりこっちに行ったりして忙しかったり。


後ろの田園風景がそぐわない感じですが、お気になさらず。



そして、毎年夏の終わりの恒例「ボローニャ国際絵本原画展」に行ってきたり。




年々感じるのが、なんだか、キョーレツな印象を与えるようなものが少なくなってきてるなぁ、ということです。
好きとか、嫌いとか、そんなはっきりした感情を抱かせるような個性的な絵が、あまり見当たらない。
どれもが、とてもセンスが良くてかわいくて、技術も高くて、見ていると気分がいいのですが、ふかーく残るものがない。
私個人の感想としては、今年はもっともそんな感じでした。
あれが子供の喜ぶ絵本になるとは、あんまり想像できないなあ。

そんな中、普通の受賞作品とはまた別枠で、過去の入選者を対象にした賞というものがあるらしく、その今年の受賞作が特別展示として展示されていたのですが、それがもう、ひさしぶりに、「あぁ!!!だいすきっっ!!!!!大好きすぎて胸がいっぱいで吐きそう!!!!!」ってくらいツボった。
コチラ。


フィリップ・ジョルダーノというイタリア人のイラストレーターの作品で、その名も、あの日本のおとぎ話「かぐや姫」。
もうね、イマジネーションが、遥か想像もできないところからうわーって降り注いでる感じ。
配色も、配置も、人物とかのデザインも、物語の解釈も、何から何までが私の想像以上のところにあって、久しぶりにあんなわくわくする気分を味わえました。
必見!
あのための入場料としてもお釣りがくるね。



そしてそして、また落語に行ってきたりもしたりして。


立川志の輔 「志の輔らくご in 森ノ宮」です。
2回目の志の輔落語。
今回はふつうの独演会ではなく、演目があらかじめ決まっているもの。
新作の創作落語で、「大河への道 ~ 伊能忠敬物語 ~」。

演目のタイトルでだいたい想像できるかなぁ。
伊能忠敬を主人公にした大河ドラマを7年後に!という夢を持った、千葉県職員のプロジェクトチームのお話。

まくらと本編の境目があまりないような構成でしたが、トータルで2時間ぴったし、話しっぱなし。すごい。
私個人の感想としては、ちょっとまだ詰め切れてないような感じがしてしまって、世界にすっぽり入りこむところまで行けなかったかなあ。
ひさしぶりに、落語を聞いていて長く感じてしまった。これはいかん。
よくできてるなー、とは(エラそう?)思うのですがね、もちろん。

最近、あまりに枝雀の本読んだり、落語会のユーチューブの映像とか見すぎで、やりすぎなくらいの濃密な、完成度の超高い落語に耳が慣れてしまっていたせいかもしれません。
できれ、ば志の輔さんの古典をがっつり見たかったなぁ。


あ、あと、また髪を切りにいったり。しょうねんのようになりました。こんなはずでは。
針治療にも行ったしね。

1週間でこんだけしようと思ったら、そりゃあブログ更新どころではないのだよ。
そして編み物もあまり進んでいないのでした。
9月仕上がりという目標は譲りたくはいのですが、きびしいぞ。
さぁ今週からがんばるぞ。
では。




2011年8月20日土曜日

生きる




私が特別なわけではないんだって、ただ少し多く早く味わってしまっただけだって。

このことの全てが私固有の心の傷なんかじゃない。
これこそが、生きるということなんだって。
私たち人間は思い出をどんどんどんどん作って、生み出して、どんどん時間の中を泳いでいって、
でもそれはものすごく真っ暗な巨大な闇にどんどんどんどん吸い込まれていくの。
私たちにはそれしかできないの。死ぬまでずっと。
ただ作り続けて、どんどんなくしていくことしか。




彼女たちはぼくらの間で生きるには
あまりに強く、あまりに利己的に、あまりに夢見がちに、
あまりに盲目的になりすぎていた







最期の日々の生き方とは、とりもなおさず自らの人生の選択そのものである

「たとえ見ることが出来なかろうとも、花はやはり咲くべきだし、咲かせたいから、いつまで出来るか分からないが、水をやるのを怠るまい。
私が見られなくても、私の愛した花を誰かが見るだろう。そして私に代わって愛してくれるだろう。
それを望んでいる」





そんなにさ、しゃべんなくたって、
伝わることもあんだろ?
僕は死ぬように生きていたくはない。
そこで愛が待つゆえに。
愛が待つゆえに、僕は行く。

何ひとつ、言えなかったのは、ただひとつ、伝えたかったから。
僕は死ぬように生きていたくはない。
そこで愛が待つゆえに。
愛が待つゆえに、立ち止まる。

2011年8月16日火曜日

須磨のたのしみ

そういえば少し前ですが、あっつすぎるので、海に行きました。
といっても、高~いところから眺めてきたのです。


ロープウェイに乗り込んで向かった先は。。。




コチラ!
須磨浦海上遊園です!

http://www.sumaura-yuen.jp/

海水浴場で有名な須磨の海の、すぐお向かいの鉢伏山にある、遊び場。
山陽電車の須磨浦公園駅を降りるとすぐそこが、もうロープウェイの乗り場です。



東は神戸の街。




西には明石海峡大橋(と、浮かれたワタシ。あつい。そしてまぶしい。)




日射しは強いけど、風がすずしい。
そして、何といっても眺めばつぐん。
場所が山なので、ちょっとひっこむとそこは木立の中。
蝉の鳴き声すらさわやかで、よいです。

海で泳ぐのがコワい私としては、こうやって遠くから眺めるか、足先を浸すか、くらいの海との付き合い方がベストです。

ロープウェイからさらにリフトで先に行くと、一層視界の開けた場所に着きます。
バーベキューもできるし、ハイキングもできるし。
大人同士でも子供連れでも、年中いろんな使い方ができてたのしいよ。





ところで須磨といえば、源平の古戦場です。一の谷の合戦、ですな。
ロープウェイ乗り場の近くにも、たくさんの碑があります。ゆかりのお寺もたくさんある。
去年、屋島から古戦場を眺めた時にも思ったけれど、山と海とがあれだけ近く、海にもたくさんの島があって入り組んだ地形で、さぞドラマチックな戦であったろうなぁ、と。
普段はとくに所縁のある土地に住んでいる感覚はないのですが、やっぱりその場所に身を置くと、想像力はふくらむものです。

平家物語は一度くらい読んでおきたい思い、読み始めたけれどあまりに導入部分が長すぎて本編に入るまでに力尽きてしまって早2年ほど。コチラです。



諸行無常を、中国の故事から延々と引いて、さらに日本の歴史からも引いて、歴史の過ちは繰り返されるということはたっぷり分かったはいいけれど、平家が現れる前にもうお腹いっぱいになったわけ。
「戦争と平和」の100倍くらい前置き長いです。
琵琶法師の話もこんなに長いんだろうか。(というか、橋本治だからこうなるんだろうか?)
そもそも話して聞かせるものですからね、耳から入ると、ぜんぜん違って脳ミソに届きそうです。
ひじょうに興味がある。
しかし琵琶法師なんてどこにいるんだか。ぐーぐるするかー。
来年の大河ドラマが始まると、琵琶法師も日の目を見たりするんだろうか。探しやすくなるかな。
そもそも存在するんかな。

2011年8月9日火曜日

半分できた

後ろ身ごろができあがりましたあ!

お披露目。




前身ごろはもうすこし襟もとが開いているのですが、それでもけっこう詰まったデザインです。
これは後ろなので、ほとんど襟周りのゆるみはとっていない。
お花の部分が、ちょうど胸の上のあたりまで、アクセサリーみたいな感じになればいいなぁ、と思って。






これをもう1枚編むと思うと、若干気が遠くなりますが…。
目標は、9月末の完成、かな?

2011年8月8日月曜日

ニワトコ

さいきん、買ってとてもしあわせな気分になったもの。



オーガニックの、エルダーフラワーコーディアル。


キャトルセゾンのカフェ、カフェキャトルで購入。
なんといっても、材料がすべてオーガニックなのがいちばん。
そして、このルックス!
もう、文句なしにかわいい!!!




キャップの部分にもね、ニワトコのお花のシールで封がしてあるんですよ。らぶりい。


エルダーフラワーのコーディアルといえば、なんとなく冬の風邪をひきやすい時期にホットで飲むイメージですが、夏こそ、夏バテ防止とか、炭酸で割ってサッパリ気分転換とか、よいと思います。

イギリス製でオーガニックなわりに、1500円とかなりのお買い得感あり。
アマゾンでも買えるみたい。ユウキ食品というところのです。

そして、今まで飲んだものよりも、有機のきび砂糖やレモンを使っているせいか、後味がさっぱりしてる。
飲んだ後、甘味が口に残らない感じが、好きです。

お風呂上りに、本を読みながら飲むなんて、至福。






ところで、神戸の市立博物館で開催されている、『山本二三展』に行ってきました。




日本のアニメーション界に欠かすことのできない画家で美術監督の、背景画の展覧会。




もののけ姫とか、ラピュタ、火垂るの墓などなど、宮崎アニメを中心にした作品がたくさんなのですが、ものごころついた時以来、宮崎アニメで情操教育を受けてきた世代としては、ちょっと不思議な感覚になりました。

アニメってだいたいが登場人物とストーリーを中心に頭に残りますが、背景画ですからね、それらが一切ないある場面の1風景の絵に対して、「見たことのある絵」ではなく、「昔から知ってる場所」みたいな感覚になる不思議さ。
絵画としての完成度も半端じゃないのでしょうが、なんかそれだけでない、背景画としての、あるかなしかの存在感というか、とにかく、ふつうの絵画の展覧会とちょっと違う、なんだかふかーい印象に残る展覧会でありました。




そして思わず(というか、だいぶ迷ったけれど)ミュージアムショップで買ってしまったもの、コチラ。





トトロ!
山本氏はトトロの背景画はやってないようですが、ジブリグッズがここぞとばかり揃っておりました。
夏休みといえば、そりゃあトトロでしょ。

2011年8月6日土曜日

らくごとハードボイルド


落語の本を読みたいとずっと思っていて、ふと海文堂で見つけたのを買ってみた。
海文堂は、映画関連のコーナーと落語関連のコーナーが隣り合っていて、その向かいが本命の外国文学コーナーなので、順路としてはその流れでいつもなんとなくは覘いてはいたのですが、買うのは初。

枝雀が、愛してやまない60プラス1席について、あらすじと楽屋裏話などまじえて描くとてもたのしい本です。
読み物としても、私みたいな落語入門編が必要な人にとっても、とてもたのしい。
ネタの詳しい内容はそんなに書かれていないのですが、一つのネタでも噺家の解釈が違うとぜんぜんサゲが変わってくることとか、噺家の見せ方の性質によって同じネタでもどう違ってくるか、とか、東京と上方のどんなところが同じで違ってて、ってこととか、こんど実際に落語を見るときに見かたの幅が広がりそうな、興味深い話がいっぱい。
まじで落語CD買うかなあ…。



そしてもひとつ。
これはねー、私が最も苦手とする暑苦しいたぐいの本なのですが、れいによって人が貸してくれたので。


なんと!新宿鮫!
一生読まないと思ってたけど。
貸してくれたというのもあるけど、ちょうどその時期に毎日新聞の書評で、この新宿鮫の最新刊を、あの丸谷才一がおそろしいくらい褒めていたのです。
文体も、作りもうまい、構えが大きいと、絶賛。
鮫島はシリーズものの主人公として、戦後、眠狂四郎と金田一耕助をしのぐほどのスターである、と。(!)
鮫島が恋人の晶と別れたのは、コナン・ドイルがシャーロックホームズを死なせた以来の作家の愚挙である、と。(!!)
丸谷才一がここまで褒めたら、そりゃ一度くらいは読んどかねば、って思うでしょう、ふつう。

結論。
やっぱり肌に合わない…。
おもしろいですよ、まじで。かなりのめり込む。でもねぇ。
どうも、ハードボイルドという分野にいまいち共感できないというか。
ヤクザとか歌舞伎町とか、クスリとか売春とか不法入国とか、鮫島がどんだけカッコよくても、ストーリーに人情があっても、なんか後味悪いんですよねぇ。

ところで、私かってに鮫島は佐藤浩一みたいなオッサンと思い込んでいたのですが、このシリーズ2作目の時点ではまだ30代前半くらいなんですよ。これにいちばん驚いた。
ドラマ化とか映画化では、前者は舘ひろし、後者は真田広之だったようですが、その方が落ち着く。
舘ひろしは若干オッサンすぎるとも思うけど。
それ以来、30前半の俳優で、だれが鮫島にぴったりかを、暇になるたびに考えてしまいます。
なかなかいないんだ、これが。
誰か思いついたら教えてください。

2011年8月4日木曜日

ブラジルな夏

張り切って編み編みしすぎ、首がまたまたうごかなくなって行きつけ(と言うのか?病院の場合?)の鍼の治療院に駆け込んだのですが、治療後、しばらく放心状態で起き上がれないくらいキョーレツに手当てしていただき、見事復活。
しかし鍼ってね、痛いんですよ。
治療なんだからそんなに痛くないと思ってるでしょ。ぎょえーってくらい痛いのです。
一瞬、息が止まります。
しかし、その後のスッキリ感は、私個人の感想としては別格。
助かりまくり。





そんな中、後ろ身ごろの、片側の肩下がりができたので、ご覧あれ。



なかなか。


そして、このあいてる部分に




こんなふうにお花が入るわけです。
これはゲージで試し編みなので、ほんとうはこんな形じゃないですが、ね、こんな雰囲気になります。






ところで、台風以降どうもびみょうな天気が続いてましたが、ここ数日はまたあのおっそろしく暑い夏!ってかんじになってきましたな。
そんな暑い夏にはブラジル音楽!
ってことで、今年の夏はコレ。



AIDS撲滅キャンペーンの一環として制作されているRed Hotシリーズの最新作。
ブラジルのトロピカリア周辺の音楽をブラジルのミュージシャンに限らない様々なミュージシャンがカバーしたアルバムです。
今回は、BECKなんかも参加。2011年版トロピカリア!すばらしい。
ボサノバ以降のブラジル音楽だから、いかにも、ってブラジルっぽさはないけれど、やっぱり海な感じはするし、アレンジが全部2011年仕様で新鮮。
よいです。





こんなのとか。
渡辺亨さんもNO.1に挙げていたけど。のんびり暑い夏を感じてくださいな。

2011年8月1日月曜日

大作の予感

だんだんカタチになってきたので、ちょっとボディに着せてみました。



といっても、マチ針で留めてるだけですが。
そして、これは後ろ身ごろです。

こうやって見ると、ベアトップのワンピースみたいに見えるけど、この上も続いていくのだよ。
こんなふうに。





襟のまわりは、裾の部分に使っているお花のモチーフ(こんどは向きがちょっと違うのですが)で囲むのです。
なので、本体はその部分を除いたところだけ編みます。
空いてる部分に、お花を埋め込むわけ。


袖は五分袖にするつもりなので、これでやっと3分の1ちょっとくらい編めたことになるかなあ。
後ろ身ごろだけで8玉も使いました。
最初、全部で10玉くらいでいけるかなー、と買ってたのに、追加で倍の10玉また買う羽目に。
20玉も使うなんて、けっこうな大作だあ。
あぁ、腕と肩が痛い…(涙)