2010年8月31日火曜日

ブラジルのひと

またまた、ブラジルの人。
ヴィニシウス・カントゥアリア の、「サンバ・カリオカ」というアルバム。


音楽評論家の、渡辺亨さんが個人的に好きだと言う世界中の音楽は、たいがいがピンとくるもので、これも、そのひとつ。
ワールドミュージックから、ソウル、最近のブルックリン派のロックまで幅広くて、ちょっと専門家特有に趣味が良すぎるところもある気がするけど、その趣味の良さゆえ、信頼できる感じがする。
趣味を信頼できる貴重な数人のうちの、一人です。
むかしから、ほぼハズレなし。

で、アマゾンで注文して、明日あたり届くはずですが、アマゾンって、便利ねー、って話がしたくて。
予約をして、発売日までの、一番安い値段で買うことができるように、勝手になってるんですよね。 (輸入盤のことですが)
送料もいらないし。
そりゃあ、HMVもつぶれてしまうわな。
でもけっこう、CD屋いきます。視聴コーナーはたのしい。
私的上半期ベストは、こちら。



Dead Weather 「Sea Of Cowards」
ジャックさいこう。
通勤の朝っぱらから、ipodで爆音で聴く。
朝の大きな音はわずらわしいかと思いきや、緻密な音楽は、けっこう頭に刺激的で、スッキリとするものです。

2010年8月30日月曜日

働く理由



「働きたくない」というあなたへ
という本を読みました。
ワタシが働きたくないから、ってわけではないのですよ、念のため。。。

著者の本は、話し方、なり、コミュニケーションの方法なりのアドバイス、いわゆるハウツー本なんだろうな、という先入観があったので、「大人の小論文教室」も、ほぼ日の連載でも読まなかったし。
今回、本屋でなんとなく、新刊で平積みされていたのを手にとって立ち読みしてみて、けっこう、目からウロコでした。
ハウツーではないんですよね、このひと。
かなり実践的な、教育論というか。

大まかに言うと、大学の就活セミナーで聞こえた学生の「楽しく生きる」という言葉に凍りついた著者が、それではいかん、と思ったのを、じゃあなぜいかんと思うのか、いかんなら、ほかにどんな生き方があるといえるのか、というところからはじまって、社会とつながるということは、ってとこまで、「仕事」をキーワードに、読者からの、これまたリアルなメールを交えて展開していく、という内容。

だって、「人生の目標は楽しく生きること。だから、働きたくない。でも、お金だけはほしい。だから、玉の輿にのりたい。就活は、お金持ちの結婚相手を探すために必要だからそれなりにやる」っていう学生に(最近、男も女も、ほんとうに多いらしい)、本当に説得力をもって、「いや、働くことは必要だよ」と、「お金」以外の理由をもって説明できるだろうか。
そんなふうな価値観を持ってしまった大人に、「生きがい」って言葉だけでは、働く理由を説明することなんて、できない。
それを、いろんな角度から一緒に考えながら、発見できるような、本です。
おもしろかった。
興味持たれた方、ぜひ、どうぞ。

2010年8月29日日曜日

超ミニ完成



週末返上で仕上げたワンピース。
ついに、出来上がりましたあ!
これは、前から。
そして、次は後ろから。



あんまし変わんないですね。

シンプルに仕上げたかった裾は、こんなかんじ。



えりも、ね。



メリヤスで編んで、アイロン当てずにおくと、こんな風にくる、っと巻きます。
4段だけなので、ぱっと見て巻いてるようには見えないと思いますが、逆に、ちょっとだけ立体的に見える、くらいに仕上がっています。よかった。

トルソーは、母が学生のときに、自分サイズにオーダーメードで作ったものなので、けっこう私のサイズとは違います。
なので、肩がちょっと落ちているのと、丈が、そんなに短く見えない。(私サイズより小さいってことね)
実際着てみると、けっこうなミニです。膝上20cmくらい?
寸法通りで編めたので、問題ないのですが、我ながらビビるくらい短かった。

膝上20cmで思い出すのは、繁華街近くの普通の住宅街を、昼さがり、超ミニで歩いていたら、後ろから追っかけてきた小さいおじさんに、「仕事でミニスカートを作る必要が急ぎであるのだが、丈が何センチくらいがミニといえるのか、男のワタシには皆目見当がつかないので、つきましては、あなたの今着てらっしゃるスカートの丈を測らせていただきたい」と、すごく丁寧に、そして必死に頼み込まれて、丁寧すぎて逃げるのも申し訳ないくらいだったので、思わず、ミニの丈について二人で検討してみて、たぶん、「膝上20センチくらいだと思います」という結論に達したという思い出。
「確認のため、事務所で測らせてください」と、なお食い下がるのは、さすがにお断りして逃げましたが。
単に変な人と、変態の区別ってむつかしい。
(友達には、それを変態というんや、と言われたけど)

2010年8月27日金曜日

浮世絵の色気


「ボストン美術館 浮世絵名品展」@神戸市立博物館に、行ってきました。
ここ数年、西洋絵画より、日本画がきになる。

浮世絵は、いわゆる良くみかける有名なものくらいしか記憶にない程度なので、美人画なんて、どんな違いがあるのか、そもそも顔なんてほぼ一緒じゃないのか、くらいにしか認識していなかったのですが。

これが、ほんとにみんな違うもんだ。(当然か。)
江戸時代の天明・寛政年間(1781~1801)に主に活躍した、鳥居清長・喜多川歌麿・東洲斎写楽の作品を中心に、同時代の絵師たちのも見られる展覧会なのですが、個人的な好みから言うと、喜多川歌麿が、男も女も、着物も背景さえもダントツに色っぽくて繊細で、いちばん好み。
髪の生え際の描き方なんて、もう。
あぁ所有したい…。部屋で終日眺めていたい…。

私が見に行ったときは、アンダー30ほぼゼロだったので、若者にはあんまり人気ないのかしら?
けっこうおもしろかったので、会期中にもいっかいくらい行ってもいいかも、と思ってます。

で、かえりに、昨日紹介したRICOでコロッケぱんと豆乳ぷりん。(博物館のすぐ近く)
豆乳ぷりんは、ぷりんよりも限りなく豆乳に近い、おかずすいーつ、でありました。
コロッケぱんは、人気らしいよ。

2010年8月26日木曜日

近ごろお茶事情



カフェ 豆茶(http://haradonuts.jp/shoplist/mamecha/)に行ってまいりましたあ。

うわさ?の、はらドーナツのカフェです。
会社のすぐ近所なので、できたときから知ってはいたのですが、あまりにもオシャレぶったかんじと、たかがドーナツにむらがるお客たちが気恥しく、あえて近寄らずに数ヶ月。
しかし、殺人的暑さに遠くまでお茶しに行く気がせず、しかたなく入ったのですが。

これがねー、意外に良かったのですよ!
豆乳ミックスジュースなんて、全く期待してなかったのに、おいしかったのだ!ゴメン!!
お店もコンセプトから徹底されていて、店員さんのユニフォームもかわいいし、お皿もコップもたぶん特注でおそろい。内装も、天井がたかくて、木のかんじがいい。
いかにも、ってボサノバがかかってるのと、いかにも、ってナチュラル系雑誌が置いてるのは、ちょっとね、と思いましたが。
行ってみるもんだねー。
お近くの方はぜひどうぞ。土日は混んでそう。

ついでに、わたしがすきな、お茶がおいしくて(必須)、デザートも凝っていて、音楽の趣味もよくて、(時間帯によっては)お客が少ないお店を紹介しましょう。いいよー。

RICO O’KEEFFE
 (http://okeeffe-ltd.com/rico/rico-top.html

 お昼時に行くと、パン買いに来る人でいっぱいですが、お茶の時間はすいてます。
 チョココルネだいすき。カレーパンも。
 カフェオレが、すごい丁寧に淹れられていて、めちゃおいしい。
 店員さんもしんせつ。



RAI CAFE
 (http://www.raicafe.jp/

 ていねいな、男の人が一人でやっている、おみせ。
 紅茶のラインアップがすてき。マリアージュの。
 でも、いつもラムココアを飲んでしまう。
 流れている音楽が、いい。クラシックのではない、ピアノの曲、とか。
 窓が大きくて、きもちいいい。土日は、ここも混んでるかな。



あと、これは王道ですが、

カフェ・キャトル
 (http://www.quatresaisons.co.jp/boutique/kobecafe.html

ここも、窓際の席が、さいこうにきもちいい。
やっぱり、ナチュラル系では老舗のキャトルセゾンなだけあって、抜かりなく感じいいです。(お客さんが少なかったら)
フランスTHE Ô DORの、お茶が飲める。
ボリウード チャイプルがすき。


ではみなさん、よいお茶の時間を~。

2010年8月25日水曜日

大人かわいい

次回作の糸が届きました。



といっても、糸見本を見て、ためしに一玉だけ買ってみたもの。
糸見本は実物の糸の一部分だけしか見れないので、多色の糸は、見本の部分にはなかった色が入っている、ということがあり、とりあえず確認の意味も込めて、買ったもの。

だいたい想像通りで、というか、想像以上にかわいい色で一安心。
赤、というよりも、熟れたベリーみたいな深い色で、でも、ツイードの差し色の、みずいろ、オレンジ、ベージュがけっこうポップな発色なので、全体で見ると大人かわいい、かんじの糸です。

糸はこれで決まり、ってことで、デザインを練り直して、さっそくゲージを取り始める。



今回は、当初、だまし絵のような感じで、カーディガンとスカートを別々に着てるように見えて、実は一枚のワンピース、って風にしようと、いろいろ考えていたのですが、考えれば考えるほど、わざわざそうするほどの面白みもないし、着ることを考えると、形もさほどキレイでないし、ってことで、逆の発想に。
つまり、一枚のワンピースを着ているように見えるけど、実はカーディガンとスカートのセットアップ、という。

カーデの前見頃部分は、アラン模様にします。前立てと裾は別のベージュ系のツイード糸で。
アラン模様は久しぶりだ。



実際編んでみると、ほんとにこの糸かわいい。
こういう、糸自体に愛着が持てるものに出会えると、編むのが俄然楽しくなります。

前作の仕上げ段階と、次回作の構想中が被っている、って今現在のタイミングが、いちばんすきかも。

2010年8月24日火曜日

ビョークとムーミン



ビョークが、ムーミンの映画主題歌をうたいます。というか、うたっています。
”The Moomins and the Comet Chase"って映画。

アニメの、パステルカラーの赤ちゃんみたいなムーミンと違って、ちょっとレトロで雰囲気あるムーミンです。
そしてなんと、3D。ムーミンが、3D?
スウェーデンの制作で、北欧初の3D映画らしい。
日本の公開は未定らしいけど、みてみたいなあ。

こちらから、うた聴けます。 わあい。
http://www.bjork.com/news/?id=998;year=2010;rss#news


そういえばわたし、スナフキンに似ていると、言われていた時期があったのだ。

2010年8月23日月曜日

とりあえず



とりあえず、こんなかんじ。

でも、



まだ肩を繋げただけなので、雰囲気のみ。
あとは、脇を閉じるのですが、そのまえに裾をどう始末するかを編んでるときからずーっと考えていて、出来上がりの全体を見てから決めようと、トルソーにとりあえず着せてみたのです。

できれば、カットソーのように、裾を折り返して縫い留めただけ、って見えるようなデザインにしたい。
できるだけシンプルに。

まぁなんとか、8月中には完成するかなー。
製図通りの寸法に編めたので、出来上がったら着てみてもいいかな。かなりのミニ。


そういえば、UAの大阪城野外音楽堂ライブ。めちゃ良かったです。
CDとライブでは、同じ曲でも全然違う曲と思えるくらいアレンジが違うから、そして、歌は圧倒的にうまいし雰囲気あるのは言わずもがななので、なんかもう、身を任せるって感じで安心して気持ちいい。
でもやっぱりどっかの瞬間で泣きそうになる感じ。
ながいこと聴いてなかったけど、なんかスイッチ入ったみたいで、ライブ以来ずっとUA聴いてます。

2010年8月20日金曜日

癒える。




きょうの、足元。
この靴下めっちゃすき。というか、靴下というものがすき。
履かなくても、買ってしまうので、たんすの引き出しひとつまるごと靴下。


ところで、昨日ウンベルト・サバの詩を引用して、その流れで思い出したことばをひとつ。


  「わたし」にとらわれすぎず、ただ「生きている」という原点を
   少しでも思い返せたとき、
  「癒える」ということが起こりうる。


週末は、UAのデビュー15周年ライブin大阪城野外音楽堂!
UAのライブは、まさに、そんな、「癒える」という感覚になれる。

2010年8月19日木曜日

大アタリ?

ルーファスのチケットがとどきました。
そしたらなんと、これ。



1階1列1番。
なんだこれは。
スタンディングで順不同?とも思ったけど、全席指定と書いてるし?
アタリってことかなあ。

しかし、逆にライブハウスくらいの大きさの会場で1列目って、かえって見にくくて困るし、1番って端っこだから片側のスピーカーが真横でキレイに聴きにくいし、あんまりいいことないのだ。
しかも、アーティストと近すぎて落ち着かないし。

 

  娘よ、
  泣くのはおよし、
  悲しみがふくれるだけだから、
  戻るものなら、
  ひとりでに、
  大事なものは戻ってくる。

     ウンベルト・サバ 詩集より。


こんどのライブは、亡くなったお母さんを看病しているときに作った、ピアノ弾き語りのみのアルバムを歌う第1部と、その他の第2部に分けた構成らしく、第1部に関しては、拍手一切禁止のステージらしい。
もともと、コンセプチュアルなステージを作り上げるタイプの人みたいなんで、どんなのになるか楽しみです。
前回来日の時は、ベストライブに挙げる人多数だったので、期待が高まる一方。

サバの詩は、拍手禁止のライブと聞いて、なんとなく思い出したもの。
ひんやり、と、やさしい詩。

2010年8月18日水曜日

おひさしぶり

おひさしぶりです。
突然ですが、ワタシは誰でせう?



後ろ姿にヒントあり。



春日大社の鹿みくじ。遷都1300年記念バージョンなり。
ちなみに、通常バージョンはこちら。(数年前のもの)



ふたりとも、口の部分に、おみくじをくわえているのです。
手作り?なのか、みんな顔が違うので、じっくりカワイイこを選ぶ。
コレほしくて、奈良に行った、って人も何人か知ってる。

ところで、おみくじ、なんですがね、今年に入ってつごう各地で合計3回ひいたのですが、全部「大吉」。



だいたい大吉って、とりあえずうまくいきますよ、って感じで書いてるだろうから、中身は見過ごしてたのですが、今回なんとなく3つじっくり見比べてみると、なんと、「縁談」のところだけ、3つとも「相手に通じず、まったくあなたの思うようにはいきません」って書いてあったあ。
オソロシイ偶然。もうこりゃダメってことね…。今年はあきらめるワ…。

って、そもそもなぜ今の季節におみくじかというと。



奈良の夏の風物詩、春日大社の中元万燈籠にいってきたのです。




春日大社の本殿に続く回廊にうかぶ、燈籠のあかり。ひとつひとつ模様がちがって、どれも精巧で、ろうそくのぼんやりしたあかりが、夏の蒸し暑い夜と相まって、夢のなかみたいな光景です。
お水とりのときの、真冬のあかりもしずかでよかったけど、やっぱりお盆の時にみるのが、風情倍増でよい。
参道の石灯籠にともる灯りも、薄暗くてよい。
パワースポットとか全然興味ないけど、春日大社に関しては、ほんと空気がキリっとしていて、きもちがいい。そこにいるだけで、血がさらさらになるみたいな。だいすきです。

さて、夏休みもひと段落、ってことで、またブログ再開いたしまっす!
ワンピースも、せっせと編んだ結果が、あと1週間ほどでお見せできる予定。
途中経過っていっても、後ろ見頃も前見頃も一緒なんで、編んでる本人以外は違いが分からないよなあ、と思って写真アップしてないんですが。
そう考えると、案外、前と後で全然デザインが違う、っていうのも、けっこう面白いかもね。
検討してみよう。

2010年8月13日金曜日

お盆と、『沈黙博物館』

お盆ですね。
お盆ですが、仕事をしていますが。
お盆が終わったあたりに、ゆっくりめで休みを取ろうかな、と。

いま、世間でお盆というものがどういう捉えられかたをしているのかはよく知りませんが(たとえば、単なる大型連休のひとつ、とか)、我が家では、お盆になると、家の近くの辻で迎え日を焚き、そして、お盆の終りには送り火を焚いて、ご先祖さまを見送ります。
普段は全く意識しないけれど、なぜかあの、夕暮れの中での迎え火と送り火の瞬間は、死んだひとが近くにいる、と、思える。
年にいちど、たしかに、死者を身近に感じることができる、というふうに、私はお盆を捉えてますが。

で、この本。



小川洋子「沈黙博物館」。
毎日新聞の日曜日書評で、「この人・この3冊」というコーナーがあるのですが(毎日の書評はいちばん楽しい)、先日、湯川豊が選ぶ小川洋子の3冊、の中に選ばれていた1冊です。
湯川豊は、さいきん、須賀敦子論を出して、高い評価を得たひと。

選んだ3冊は、「ミーナの行進」、「沈黙博物館」、「夕暮れの給食室と雨のプール」。

郷愁が小説の中心にあるのは日本文学でもまれなこと、という理由で「博士の愛した数式」をおいてこの「沈黙博物館」を選んだ、という文を読んで、わあ!このヒトは信用できるっ!と思ったのです。

まさにその「郷愁」ゆえに、私はこの間「ミーナの行進」を読んたとき、ものすごい複雑な感動と、ずーっと尾を引くような泣きたい気分になったので。
最近の小川作品では得られなかった満足感を、久々得られたのでした。

そして、「夕暮れの給食室と雨のプール」は、私のすきな初期小川洋子作品の中でも、一番印象深くて不気味で好きな「妊娠カレンダー」所収の短編。
これだけ好みがぴったり合えば、まだ読んでいない「沈黙博物館」もアタリでしょう!ということで読み始めたのですが。

これがね、死者とのかかわり方をテーマにした本なのです。こんなお盆の時期にタイムリーにも。
村人が死ぬたびに形見を奪い取ってきて、博物館を作ろうとする老婆と少女に雇われた、博物館技師の話。

まいにち形見を整理しているうちに、形見は人が生きていた証の品のはずなのに、なぜか、死後の世界にいる彼らの姿を物語っているように見えることがある、だから、形見に触れていると、遠く漠然としていた死の世界が、すごく身近に感じられて、死というのはこんなにも懐かしいものだったんだ、という気分になる。

みたいなことを、技師さんが話す部分があるのですが。
形見に触れ合う機会を持つことと、年にいちど死者と語らう日をもつことは、死者と繋がるという意味で、どこか似ている。

まだ最後まで読んではいませんが、どう展開するのか楽しみな本です。
アイデア倒れ雰囲気のみ、みたいなことにならないように祈るばかり。(けっこう小川洋子はそんなの多いよね)


関係ないけど、髪型を、そろそろ変えたい。
ちょっと長くなってくると、すぐ切りたくなるのだ。
エンポリオ・アルマーニの、秋冬コレクションより。
ドレスが似合うショートってことで。すてき。




2010年8月12日木曜日

ブリューゲルの版画



いま、とても気になる展覧会。
「ベルギー王立図書館所蔵 ブリューゲル版画の世界」。
現在、Bunkamuraザ・ミュージアムでやってますが、10月末から、美術館「えき」kyotoにやってきます。

16世紀、ネーデルランドの版画家。
世相を風刺した作風で、当時の、マスメディア的な役割を持っていたような。
普通に、農民とか町人の暮らしぶりとかをコミカルに描いてもいる。

風刺する意味で、いろんな空想の生き物を登場させて、それがまた奇妙というか、不気味な動きをしているのですが、たとえばこんなん。











ああ、きもちわるい。
でも、おもしろい。どんな脳みそしてるんだ。
どうも私は、こういう、超緻密で皮肉に満ちた作風に、どうしても惹かれるようです。

秋は、たのしい文化行事がいっぱいで、いいねー。
って、最近、秋の話ばっかりしてるかも。

2010年8月11日水曜日

今日のおやつシリーズ


さあ、どうだ!
またドンクだ。「ももいろうさぎ」。
もう、見たら買わずにいられない、このシリーズ。
髪留めなんて付けちゃって、また細かいところが凝ってるのだ。

ちなみに。

ラッコにもなります。

みみ食べちゃった。
でも、こっちのほうがかわいいような。
中身は、イチゴヨーグルトのクリームでした。

2010年8月10日火曜日

猫村さんレポート



今日発売の、Casa BRUTUS 。
「瀬戸内国際芸術祭」関連で、イサム・ノグチ庭園美術館のことも載ってます。
しかも、猫村さんがレポート。
知らない人のためにも、いちおう。
このひとね。


猫村さんなら著作権とかいいのかよ。
どっちにしろ、読めば雰囲気はばっちりつかめるはずなので、私の感動ブログを読んで興味を持った方、ぜひどうぞ。

それにしても、芸術祭ちから入れてますねえ。
流れで、うどん屋が儲かってしょうがないだろう。
でもね、秋までやってるから、行くならぜったい秋がいいよ。
夏に行ったら、しぬよー。キホン歩きで回るから。

朝の定番



こちら、最近の朝ごはんの定番。
右下のおかゆのようなものは、実は玄米のスープなのです。それと、上のは温泉卵。と、見えてないけど、ゴールデンキウイ。

お弁当用に一週間分まとめて玄米を炊き、小分けにして冷凍するのですが、その時スープ用にも小分けしておき、その都度ことこと水で煮込むだけ。
まぁ、おもゆ、みたいなものかなあ。
夏は、ちょっと冷やすと、あまり食欲のない朝でも軽く食べられて、栄養もとれるのでいいです。
これに、最近は、でっかい梅干しを投入。さらにお粥ちっくになりますが。おいしいよ。
すっぱい梅より、ちょっとだけ甘めの、はちみつ梅の方が合います。


食品添加物を気にするようになって早10数年。
次第に、表示を見なくても、よくない成分が入ってるものを口に入れると、それと分かるくらい敏感になってしまったきょうこの頃。
せっけんで手を洗っても、純せっけん以外では逆に手が荒れる有様。
昨日行った整体で、「体が細いわりに筋肉がとても発達していて、しかも、それが人より敏感なので、ちょっと無理な動きをしても、歪みが生じる」と言われた。
こんな、何から何まで敏感で、いったいどうするんだあ。
あ、おっさんの加齢臭にも異常に反応してしまう。これは不幸だ。電車はじごくのことがある。

まあ、おかげで味や匂いはよく分かるから、食べ物は美味しく味わえるし、普段から敏感で気をつけてると、大きく体調を崩すこともないので、いいのかもしれません。

ところで、秋もの第2弾!こちら。        
                            



シャネルの新作ヴェルニ!
春夏の、グレイっぽいブラウンも秀逸でしたが、今回の、ブラウンのようなパープルのような色も、かなりのもの。
過敏なワタシも、ネイルだけは、ケミカル系でも許してしまう。


この、フタの部分がかわいいのだ。

シャネルのかわいさが分かるのは大人になってからと思うが、いかが?

こういう、キャメルとか、カーキに合わせてつけてみたいですねー。
’10秋冬のドリス ヴァン ノッテン。ミリタリーのエレガントな解釈が、かなりすき。


2010年8月9日月曜日

イサム・ノグチ庭園美術館のこと




今回の旅行の目的、イサム・ノグチ庭園美術館。
期待以上に素晴らしかったです。
著作権の関係で、一切写真を撮ることができないのと、ホームページ等の画像の転写も不可なので、見せられる絵が全然ないのが残念ですが。

美術館のある牟礼という土地は一帯が石の産地らしく、そこで産出される庵治石を使った彫刻はあまりないのですが、産地の神聖な空気や、石を切る音が常に聞こえている環境が気に入って、イサム・ノグチはここにアトリエと、住居を構えたらしい。

作業場の蔵の周りをぐるりと円形に囲む石垣。
石垣の内側に置かれた、未完成のものも含めた無数の彫刻作品は、一見無造作に、でも角度ひとつも計算されつくして配置されており、ひとつひとつはとても主張する形をしているのに、全体は、すとん、と一つのイメージに落ち着く。
日本庭園では、石を使って自然を表現する手法がよく使われるけど、それともまた違う、石自体に生命力とか意味があり、自然の中に置かれることで、自然ごと意味合いを変えてしまうような、不思議な存在感がある彫刻です。
さいきん、彫刻を自然の中に置いて見てもらうような形の美術館が多いけど、石を使った彫刻というのは、それがどれだけ人の手の入ったカタチをしていても、自然の中で見る方が、すんなり意味を受け入れられるのでは、と、なんだか思ったのでした。

遠くからつねに響く、石を切る音。
石の間を抜ける、淡い緑の匂いがする風の感触。
そういう環境で見る作品は、ぜったい、美術館の建物の中で見るものとは違うものになってるはず。
あぁ~「霧島アートの森」も「モエレ沼公園」も、続々行きたあい!!

2010年8月8日日曜日

ただいま。



香川から帰ってきましたあ!!
かんそう。あつかった…。
こんな爽やかな写真みると、涼しいと勘違いしそうですが。
ちなみに、ここは源平合戦の古戦場。これだけ小さい島がいっぱいあるところでは、戦争しやすいのかしにくいのか。

今回は、イサム・ノグチ庭園美術館がメインで、あとは、丸亀の猪熊弦一郎現代美術館とか、栗林公園とか。
そして、うどんをひとくち。

うどんと言えば、




こんなん、お土産に買って帰りました。
うどん柄。さすが。

栗林公園は、私の好きな池泉回遊式庭園。
広すぎて、庭というよりは、単なる公園でしたが、緑がキレイで、気分のいい場所でした。


ちょっと、AQUOS風?でポーズ。

お土産といえば、これも。パッケのデザインがすてきすぎる。
オリーブの香りが、ほのかにしました。



イサム・ノグチ庭園美術館については次回!!

2010年8月5日木曜日

庭フェチ

夏休みです。なんてすてきな響き。
といっても、すてきに感じるようになったのは、大人になってからかも。
子供のころは、あっついのに、あっつい部屋で毎日昼寝をしなければいけないのがすごいイヤで、時間がたくさんありすぎて退屈でしょうがなかった、ってイメージがあります。
ぜいたく、ですね。
自由な時間が少ないからこそ、休みは有難いものなのだ。

で、こちら  
              



イサム・ノグチの灯り、です。
重森三玲庭園美術館の書院にありましたね。

私、かなりの「庭」好き、です。どこに行っても庭、見ます。
特に、人が住む、庭が好きです。
貴族や公家が、美意識と財力を結集させて、すごい時間をかけて作り上げたような、庭。桂離宮とか。平等院鳳凰堂とか。
足もとの石の配置ひとつにも、こだわりと意味があるような。
それと、ものを作る仕事の人が、自分のために、すべてを凝縮させて作ったような庭。
人が住んで、使われるために作られた庭がすき。(形状としては、池泉回遊式庭園がすき)
だから、精神性を追求したような枯山水には、上記のものに感じるような、もう、胸がいっぱいになる、みたいな魅力は感じないのです。
どちらかといえば、ですが。

そう。庭を見てると、しあわせで、胸がいっぱいになるのです!
ってことで、夏休みもまた庭!
ずっと行きたかった、イサム・ノグチ庭園美術館に行ってきまあす!!!
香川です。うどんよりも庭!
また来週~!!