2011年6月28日火曜日

127時間


映画「127時間」みました。
「スラムドッグ$ミリオネア」でアカデミー賞受賞の、ダニー・ボイル最新作。

ネタバレなくらいストーリーは事前に広まっていたけれど、ストーリーを見るというより、それだけしかない話をどんな手法で2時間見せるのか、っていう映画なので、問題ないでしょう。
要するに、誰にも連絡せずに渓谷に出かけた主人公が、落ちてきた石に右腕を挟まれて身動きとれなくなってしまい、このままだと死ぬってなって、右腕を切り落として生還する、って実話をもとにした話なんですが。

とにかく、ロック好きの間では、音楽がよい、と評判だったのです。
あのシーン、あの映像で、大音量で音を聴くためだけに、もういっかい映画館に行ってもいい、ってくらい。
音楽は、前回のスラムドッグ~と同様にA.R.Rahman 。
とくにクライマックスのいちばん盛り上がるシーンで流れるSigur Ros はあまりにもハマリで、監督のセンスに脱帽って、ベタ誉めな意見が大多数で、私もそのシーン目当てに映画館に行ったようなものです。

しかし!!
そんなものでないよ、この映画。
痛いって。信じられないくらい。
腕を切る、って知ってても、「えぇ~…そんなちょっと待って…」ってなるくらいショッキングです。
バイオレンス系で痛い映像とかあるけど、そんなレベルでない。
ある意味、見る価値ありかもしれないです。
のどの渇きとか、眠さとか絶望感とかって、感覚として伝わるようで全然実感は伴わないけれど、痛覚ってかなりのレベルで伝わるわー。
オソロシイ…。



そしてSigur Ros ですが、たしかに爽快。
でももっといいシーンで流れる、Didoをボーカルにフューチャーしたオリジナル曲は、泣けます。
Didoを選ぶのも、なかなか。あの声じゃないと。





これは、彼女の代表曲。

2011年6月27日月曜日

暑い日の食べもの

週末は、今年いちばんの暑さだったみたいですねえ。
さすがに寝る前のちょっとの間だけ、エアコンをつけてしまいました。
昼間は、汗だくでいる方がかえって体調いいくらいなんですが、夜は寝れないとしんどいし。



ということで、ひさしぶりに冷やし白玉団子を食べたくなって、つくりました。
夏は白玉!らぶ!!


お店だと、なんであんなに白玉少ないんでしょうな。
2・3個じゃ足りない。
お手製黒蜜に、きなこをまぶして。冷たくておいしい。





続いて、今年収穫のにんにくは異常に大きいのだよ。
こんなの。


ちょっとした玉ねぎくらいある。



夏バテ防止ってことで、こちらも収穫したてのジャガイモと、玉ねぎ、セロリとトマトなどといっしょに、シンプルにオリーブオイルと塩コショウで味付けして、オーブンで焼くだけ料理。あ、あと骨付きの鶏肉も。


こうやって見ても、どれが玉ねぎでどれがにんにくかよく分からないくらいでしょ。おっきいから。
超テキトウなわりに、おいしかったです。
素材がいいと、あんまり手を加えなくてもおいしく食べられるから楽ちん♪
こうやってオーブンで焼くと、にんにくってホクホクお芋みたいでおいしい。臭みがなくなるし。




あ、そうそう。編んでるものは、いまこんな感じです。
だいぶ引いて、まず。


びょ~ん、と。
進まんねぇ。編んでるんですがねぇ。


寄ってみると。


さっきよりは、編んでるように見えるな。。。

2011年6月25日土曜日



こんな蒸し暑い週末の朝に、いかが?

女子の本


三浦しをん 「まほろ駅前多田便利軒」を読みました。
知り合いが貸してくれたので。
「阪急電車」に続き、こういうのは自分ではおそらく買わないね。

直木賞受賞作ということでなんとなく頭に残ってはいたのですが、それ以上に、大森立嗣が監督で映画化するって知ったあたりから 、それなら読んでみてもいいかなぁ、とは思っていたのです。
大森南朋のおにいさんね。おとうさんは舞踏家の麿赤児。

男ふたりの、ぬるいお話。
便利屋をやっている主人公のところに、高校の同級生で、変人だから接触は皆無だったけど、ひっかかるエピソードがある男が転がり込んできて、居座ってしまうというもの。
起こる事件は他愛のないものがほとんどで、でも二人の抱えている暗い部分がそれら事件にからんで次第に浮かび上がってくる展開。

さすが直木賞とってるだけあって、どことなくマンガ風であっても、小説としてぎりぎり読ませる。
軽すぎず、でも空っぽでもない程度に深みもあるので、読後に、読んで損したって腹が立つようなことも、まぁない。

こういう小説って、主人公たちのキャラクターにどれだけ共感できるかで、良し悪しの感想も違ってくる類のものだと思うのですが、そういうところが私としてはよく分からないんですよねえ。
べつに登場人物が好きになれなくても、物語の場所が全く知らない想像もできないようなところであっても、時代がいつであっても、何を書いているかってところに深く入ることができれば、それはいい小説だと思えるはずで。
そうやって、考えて読んだ本からは、きっと今まで知らなかった何かをもらえるはず。
さいきんは、扱うテーマが他愛のないものになりがちだから、キャラクター重視、みたいな小説ばっかりなんだろうか。
直木賞ってのも、なんだかよく分からない感じがしますね。

と、文句ばっかり書きましたが、べつに悪い本ではないです。
さらっと、それこそ気分転換に読むには、いいと思う。
嫌な人とか出てこないし、基本的に愛すべきキャラクターで構成されているので。
どっちかと言うと、女子向きとは思いますが。
あれはぜったい女子目線の男同士の話な気がするなあ。



ところで、女子つながりで、本題。

只今、神戸元町の本やさん「海文堂」で、『女子の古本市』なるものが催されています。
岡崎武志という古本とか古本屋に関する著書が多いライターが、今回「女子の古本屋」という本を刊行したのにちなんで、全国から50店舗の女性店主の古本屋さんを集めて開く古本市。
24日(金)~26日(日)の3日間です。






海文堂の古本市が開かれる場所は、お店の2階の隅っこの、穴倉のようなところなんですが、いつもの古本市はむさいオッサンが大半なのに反して、今回は「女子」なだけに女子があふれかえっておりました。
品揃えは別に女子っぽいとかいうわけではないと思うんですが、それでもやっぱりカルチャー寄りというか、いわゆる古書っていうマニアックさは薄め。
絵本とかけっこうありました。

しかし、来ている女子たちがなんだかおもしろかった。
みんな、なんかちょっとレトロな格好してるんですよね。
不思議っぽい雰囲気を漂わせている。
ぜったいに猫飼ってそう、みたいな。
スタバでなく、喫茶店に行きそうな。
で、みんなものすごいウキウキ盛り上がっていて、10冊以上抱えて「次回もぜったい開催しますよねっ!?」って熱く店員さんに質問するような人ばっかりで、最近、趣味にのめりこむ女の人がいろんな分野で注目されていますが、(たとえば山ガールとか、将棋とか?写真とかさ)古本という分野もその一つなのだなぁ、と目の当たりにした感じです。
日本の経済は若者から老人まで、女の活動と消費で動いている。たしかに。

熱気に押されて思わず買ってしまった本。
こちら。






前からほしかったんですよね。
半額くらい。
別に古本的な価値は全くないと思いますが、なんかうれしかったのでした。

2011年6月23日木曜日

愛するクレープ


この数カ月、飽きずに食べ続けているもの。
ダニエルのクレープ!
御影のダニエルが手がける、クレープの専門店「クレピエダニエル」です。

まえは、神戸大丸にカフェがあったのですが閉店してしまったので、三宮周辺でダニエルのクリームを味わえるのはここだけ。
つくりたてクレープを食べられるのはこのお店だけなんかな?

ダニエルは、ムースとかクリームがほんとおいしいですよねぇ。
最近は、あまりケーキとかアイスとか食べたいと思わないのですが、ダニエルのクリーム系だけは、ふと食べたくなる。
甘くないけど深みがあるというか。おいしすぎ。
阪神間はいっぱい、ありすぎるくらいたくさんのケーキ屋さんがあるけど、別格だと思う。
クレープのお店は、三宮センター街の、ジュンク堂の向かいにあります



常時6種類くらいのトッピングがショーケースに並んでいて、そこから一つを選んで、タピオカと一緒に焼きたてのクレープ生地につつんでもらえるのです。
半分くらいは、週替わりくらいで入れ替わっているので、週に1回は行ってしまうなぁ。
もうほんとおいしいー。
気に入ったものは飽きるまでずーっと食べ続ける、という習性があるので、とうぶん続くな。



ダニエルは、御影が本店ですが、お店で食べられるのは芦屋店です。
情報はコチラ。


2011年6月22日水曜日

外国モノ


Zoe Mellorという人の、ニット本をアマゾンで買いました。子供服です。
どっかでニッターをしている人のなんかのブログで写真が載っていたのを見て、あまりにかわいかったので調べてみると、アマゾンで、洋書なのに、しかもハードカバーなのに700円と驚きのお買い得価格に驚いて、思わず2種類も購入。

町の糸屋さんでは、「洋書のニットを編む」という講座がわざわざ開かれていたりするくらいなので、英語の専門用語を解読しながらは難しいのかなぁ、とも思ったのですが。

しかし。
これが、案外なんとなくわかるものなんですねえ。
それはたぶん、さほど複雑なパターンのものがないから。
うちの先生が良く言うのは、外国人(西欧系)は体格がしっかりしてるから、太くて重い糸でずっしり編んだセーターでもぜんぜん気にせず着れるし、だから細かい寸法とか調整とかの製図上のことも、大雑把でぜんぜんいけてしまうから、とにかくざっくり編むだけ、みたいな。
だから、形はまあ普通です。
たぶん、オトナものも子供ものも総じて。



そしたら子供ニットの何がそんなにかわいいのか、というと、もう、色使い!!そして、模様!!!









この可愛さ…。ため息ものですわ。


日本でも、子供用のニット本はいっぱい、それこそほんといっぱい出ているのですが、どれもこれも同じようなのばっかりで、なんかぼんやりパステルカラーで、全く作りたくなるようなものがない。
編みやすそう、とかいう基準でしか見れないものが多いです。

上のウェアなんて、どれも編み方はいたって普通なのに、ものすごく垢ぬけてる。
ちょっとした発想の違いというか色合わせの違いだけのはずで、いったいどこがその分かれ目なのか悩むところです。
とても参考になる。
市販の子供服も、やっぱりフランスのメーカーのものとか抜群にかわいいですもんね。

ちなみにこの本で使われている糸は、イギリスのローワンがメインみたい。
どちらかというと、パステルカラーでもニュアンスのあるちょっとくすんだ色みで作るメーカーなので、子供服を編んだら、どことなく洗練された感じになるのかも。

使う糸も、だいじですね。
子供の普段着だからって、安いアクリルが混じったようなもので編む人もいますが、子供用だからこそ、いい糸で、いい色で作るべきだと思います。
そういう服を着た記憶って、ぜったい残ると思う。少なくとも、私はそうなので。





もう1冊は、靴下ばっかりの本です。


こちらも、激震のかわいさ。
見てるだけでたのしくなります。





お子さんがいる人には大おススメの本です。
アマゾンだったら安いよー。
他ので調べると、普通に洋書価格で4000円くらいしてました。

2011年6月20日月曜日

芸文センターで落語


またまた落語に行ってまいりましたあ。
春風亭昇太落語会@兵庫県立芸術文化センター

芸文センターは、コンサートや何やかやで何度も足を運んだことがありますが、ほんと雰囲気がいい。
近所にある気軽さと、でもどんなジャンルでも、ちゃんとしたものがちゃんとした環境で見られるクオリティに対する信頼感みたいなので、なんか、どこのホールともちょっと違う空気が感じられるような気がします。
客層も、なんとなく良いような気がする。
朝日新聞の週末の別刷りで、佐渡裕が取り上げられていましたが、あの人すごいですねえ。
芸文センターも、稼働率90%以上で、奇跡の成功だそうです。
ノウハウが絶対的に必要なんでしょうが、お金儲けの前にまず、理念とか理想とかがはっきりしてないと、大きな事業は成り立たないのだなぁ、と深く思った。そして、それを継続して抱き続けること。



で、落語です。
テレビやドラマで見る昇太さんのイメージそのまんまで、あっけらかんと自分大好き、みたいな、全編通してひたすら笑える楽しいものでした。
「ちりとてちん」なんて筋も全部知ってる古典でも、全く初めてみたいに「これからどうなるんだろう?」って見れてしまう。
落語はほんと聞かせる以上に見せる芸だなぁ、と。

まくらの話が、あまりにどうでもいい世間話が次から次へと出てくるのには、いちばんキャラクターを感じた。
志の輔さんとか、どうでもいい話っぽくても、でもちゃんと作ってるって感じがするもん。

再来週はまたまた立川談春独演会再びっ!
人情ものを見てみたいっ。

2011年6月18日土曜日

裾のぶぶん

相変わらずの梅雨空な週末ですな。
でもなんか今年の梅雨は好ましいです。
あまり、うっとうしいとは思わない。体調が良いからかもしれないです。
とか言うと、療養中の病人のようですが。ふつうです。ふつうに体力がないだけ。


麻のかぎ針編みワンピースですが、スカート部分の裾は、模様の段とお花モチーフの段を交互に×2回編みます。
もちろんゲージの比率が違う模様をくっつけるので、そしてお花の数が半端にならずに収まるようにしないといけないので、計算に次ぐ計算…。
でも段の最後で数が合わなかったりして、結局この1週間はくっつけたりほどいたり数えたりばっかりで終わってしまったのでした。
でもとりあえずきっちり把握できたので、あとはそんなにやりなおすことはないはず。

裾の1段めと2段目です。


まだアイロンかけてないので、模様がきれいでないですが。




裾で片側5目ずつ減目したので、こんなかんじ。






こうやってきちんと減らすには、このように原寸大に編み目模様を書いて、したい形を線で引き、模様が変に崩れないようにつぶしていきます。


これを適当にしてしまうと、ぜったいにきれいに編みあがらないので、重要。



自分で全部計算していくのはけっこう手間で大変ですが、でも自分のしたい通りの形に編むことができるので、それは断然たのしいです。
どんな形にでも編めるので。
もし、編みたい模様の編み図が手元にあるのなら、本を原寸大にコピーして、そこに編みたい形を書き込んでみると、編めちゃいます。編んでみてくださいな。たのしいよ。



ところで、私がいま編んでいるようなながーい模様の場合、いくら計算しても端で目数が合わない、というようなことが起こります。
それを解決する編み物グッズがコチラ!


その名も「段数マーカー」というものですが、その名の通り、目数とか段数が一目で分かるように目にひっかけて使うもの。
これをまずながーい模様のど真ん中の目に留めておいて、そこから何目めが次の模様の中心かを数えながら、順番にしるしをしていくと、間違いなし。
そういう簡単なひと手間をするかしないかで、あとで楽かどうかの分かれ道になるわけです。
私はやり直し3回目くらいでやっとこの方法を思い出したのでしたー。あぁ…。

2011年6月14日火曜日

夏のにおい

夏のてぬぐいを買いました。
今日あたりから、梅雨の晴れ間みたいですな。
湿度があって、日差しがあって、そういや夏ってこんなだったなぁ、と思ったいちにちでした。


てぬぐい、ね。
まずは、ねじです。ネジ。


べつに夏は関係ないけど、グレイが涼しそうで夏にいいかなーと。
あと、普通の豆絞りはつまらんので、でも水玉がほしかったので。
あんまりてぬぐいにないタイプの、いい色。


そしてもひとつは。


オクラ!
これは夏でしょう。
オクラだいすき。夏中食べてます。
何にでも入れるのだ。おみそ汁とか、おいしいよ。
なりはじめるのが待ち遠しい。




そういえば、あまりにも夏っぽくきもちがいいので、お昼休みにいつもは行かない方向に歩いてみたら、海がびっくりするくらい近いってことを初めて知った。


海というより、港です。
会社から歩いて5分くらい。
いわゆる、「メリケンパーク」というところです。もう、夏!

反対側を見ると、ポートタワー。




そして歩いてきた方はこんなかんじ。



街と海のあいだに、国道と高速道路があるから、なんとなくちょっと遠いと思ってたみたい。
会社のまわりにいても、湿気の多い日とかは潮のにおいがすごくするんですけどね、ほんと、こんなに海がすぐそことは思ってなかった。

こうやって海の側から見てみると、神戸ってやっぱりキレイですねえ。
なんて、改まって思ったりしたのでした。

2011年6月12日日曜日

コロナ


石川直樹写真展「コロナ」
見てきました。
大阪のニコンサロンにて。
写真って、このまえにも書いたけど技術はよくわからんので、結局は絵画と一緒の感覚で、「好きかどうか」を基準で見てしまうのですが、そういう意味でもよくわからんかったかなあ。
わからんというより、具体的な感想がすぐにわいてこないというか。


冒険家の、写真家なんですね。
そこにある、自分の足で見つけた情景を、まるごと見る、というかんじ?
計算とか加工とかなく。
だから、「こんな世界が、この地球のどこかにあるのだなぁ」という感想が一番近いかもしれない。
撮ってる人を想像しながら見てると、興味深かったです。


ところで、帰りに梅田にできた伊勢丹に行ってみたけれど、目的は「ラデュレ」。
あまりに混んでて退散(涙)
今度こそ、あのお姫さまのような空間で超ラブリイなケーキとマカロンを食べるのだ。


あ、さいごに、うちの周辺でも蛍がとび始めました。
あまりに静かできれいで、脳みそが浄化されたみたいな、たいへんいい気分になったのでした。

2011年6月10日金曜日

水のすみか


会社のちかく、神戸の栄町にはちいさなギャラリーがたくさんあるのですが、今日、そのうちのひとつ、ギャラリーPAXREXに行ってきました。入り口の看板。
ビルの地下にある、小さなギャラリーです。
(サイトはこちら ⇒ http://www.paxrex.jp/

開催中の展覧会は、『森善之 写真展   水のすみか』というもの。
大台ケ原で5年かけて撮影した、「水」にまつわる写真の展覧会。

コップに入れた川の水から始まり、川や、雲や、空や、海や、雨や、水がめぐりめぐって、またコップの水になる。
全部、自然光で撮影されたようで、暗がりにある滝などは、深い灰いろにぼんやり白いものが浮かび上がる、なんか油絵の抽象画みたいで、不思議なかんじがした。




写真って、同じ機械を使っても、なんでこんなに撮る人によって色が違うんだろうと思います。
技術ももちろんでしょうが、そういう色に、見えてるんだと思う。
だから結局、ものの見方、なのかなぁ、と。
そう考えるとおもしろい。
今自分に見えているその辺のとりとめない景色も、きっと見る人によってぜんぜん違う色に見えてるんだろうなあ、とか。
わたしはですね、HIROMIXの世代なので、あんな風な色で世界を見てみたい、と本当に、本当に強く思ったものです。

週末は、土門拳賞を受賞した、石川直樹の写真展を大阪に見に行きます!
たのしみ~。


2011年6月9日木曜日

旬のお豆


そら豆がなり始めました。
といっても、旬が一瞬なので、なり始めると一気に収穫して一気に食べる、って感じです。
今日が今年初。
グリルで皮ごと焼くのです。
そしたら、うまい具合に中が蒸し焼きになって、ほくほくおいしい。


いっぱいのところを撮りたかったのですが、さやから取り出すとすぐに艶がなくなってしまったあ。
あんましおいしそうでないね。
ゲランドの塩をつけて食べます。

しかし、豆というものはどの豆も美しい形をしていると思うけれど、このそら豆ほど美しいものはないねえ。
色艶も申し分ないし、ふくらみ加減とかのバランスも美しい。
松坂慶子とか、吉永小百合をほうふつとさせると思いません?大女優的な。若いコではないなー、決して。
料理屋さんでも、この季節「そら豆の~」というメニューがあると、かなりの確率で迷わず注文してしまいます。

そういえば、このあいだハオスダイニング(http://www.def-company.co.jp/haus/2fh/index.html)でカレーのランチを食べたのですが、夏のカレーに変わってた。
赤いのと黒いのと、2種類くらいのお豆が入ったカレー。おいしかったです。







で、麻糸のワンピースを、やっとこさ編みはじめました。
模様を組み合わせて編むかぎ針は、それぞれの模様一つ分の寸法が違うので、うまく柄を合わせたりするのが大変です。
減目も増し目も、1段ごとの模様が違うので、棒針のようなかけ目や減らし目とはいきません。
あらかじめ全部計算して、具体的にどの模様をどう減らして、という製図をしてからしか編めないので、時間がかかりました。
原寸大の編み模様を書いて、考えたりするのです。

いまこんな感じ。


裾をだいぶ広めにしたので編むのたいへん。
72cmで199目もあります。
編んでも編んでも進まん~。

2011年6月5日日曜日

できあがり!!!

編みこみニット、本日仕上がりましたあ~!!!



まずは前から。





そして、後ろから。




そしてそして、左右から。







この1月ほどは夏糸の製図もろもろと平行で編んでいたので最後の1歩がなかなか進まなかったのですが、おかげですっかり季節は初夏。
梅雨入りもしてしまい、仕上がったものを試着するにもいかがなものか、って感じになってしまった。

ま、着てみたところ、丈も幅もぴったりで、やぼったさとかわいさのギリギリのかんじが、我ながら目指していたものに限りなく近く、満足しております。
袖は、当初5分袖くらいのパフスリーブにしようと思ってたけど、そうしてたらけっこうやりすぎになって着にくくて困ったかも。
たいていの場合そうですが、考えてたより若干控えめのデザインにした方が、最終的に着れるものになる気がします。
あまりにも普通だと、こんどは練習で編んでるみたいで、出来上がってもぜんぜん着たくなくなってしまうので、その辺のバランスがいつも微妙。

とりあえずそつなく仕上がってよかったあ。
心置きなく次回作にとりかかれます。





ところで、「ソーシャル・ネットワーク」のデヴィッド・フィンチャー次回作は、スウェーデンの大ヒット作「ドラゴンタトゥーの女」のリメイクですが、音楽はまたNINのトレント・レズナー!
2日に解禁になったトレイラーがめっちゃかっこいい。
やっぱり映像と音楽の組み合わせがさいこう。
ボーカルはYEAR YEAR YEARSのカレンO!ツェッペリンの移民の歌!
アメリカ公開が12月とだいぶ先ですが、あぁたのしみ。

トレイラーはコチラから!かっこいいよ!!

http://www.firstshowing.net/2011/new-trailer-for-finchers-the-girl-with-the-dragon-tattoo/

2011年6月2日木曜日

いちねん









とてもすてきな器たち。
ロンドンの、絵を描くのが主なしごとな人なんかな?Laura Carlin というひと。
器やタイルに描かれたイラストがなんともステキで、だいすきです。
灰いろに近い黒の使い方が、どれもすき。
実物をいちど見てみたい。
サイトはこちら。とってもとってもステキです。ご覧あれ。
 ⇒ http://lauracarlin.blogspot.com/



ところで、気がつくともう6月で、ブログを始めてからはや1年がたちました。
びっくりするなー。
ブログを始めたのは、去年の3月ころに編み物の講師の資格が取得でき、そのちょっと前から、自分でもだいぶ納得できるものが作れるようになってきていたので、人に見てもらうと今後の励みになるかなぁ、と思ったのがきっかけです。

相変わらずのスローペースで、見てもらう作品もそんなに多くはないのですが、それでも、週に1つは進展をお見せしないと、と思うことが、これ以上スローになるのを押しとどめているよう。

いちおう指導員→師範というのを目標にしているので、先生も自然スパルタになるわけで、教室に行くとたいていヘコんで帰ってくるのが常なのですが、さいきん思うのは、何かをきちんとした形に仕上げようと思うと(それはモノを作ることだけでなく、仕事をするとか、子育てをするとかも)、考えるまえにまず体(手)を動かさないとな、ということです。
やってみないとどうなるか分からないことが大半なわけで、頭の中のシュミレーションは、たいていがその通りにはならないものです。
だからって場当たりでとりあえずやり続けていても身に付かないので、やり始めたことに臨機応変に対応するためには、日頃から丁寧に基礎をし続けることも、もちろん大事なわけです。(できれば、毎日)
とりあえずやってみよう、と思えるにも、基礎が必要である、と。

ってことはですね、やっぱり大事なのは、体を、手を動かしながら、まいにち関わっていく、ってことです。

私はよく、「机上の空論でやろうとする」と怒られるのですが、いろいろ実際に編んで試してみて、ダメなら変更してみて、そうやって身につけて行かないと、人に教える時に理論ばっかりで使いにくくて役に立たない、って意味です。
性分的に、どうしても先に頭で納得いかないと行動に移せないので、身に沁みます。
こういうところにも性格が出るもんです。

編み物は人生に通じる。
なんて。

望むカタチになれるように、これからもがんばります。