2011年5月30日月曜日

来日情報

超新星James Blake来日決定!
大阪にも来るけど日程は決まってないみたい。
見てみたい…。とりあえずなんかすごそう。
そのまえにCD買わないと。



2011年5月29日日曜日

夏のかぎ針小物

けっこうな台風ですなー。
神戸は久しぶりの、本格的な雨風です。
部屋から眺めていると、あれ?こんなに緑が濃くなってたっけ?と思った。
雨に濡れて、植物の緑がより濃く見える。


ところで、このくらいの季節になると、本屋の手芸コーナーではカゴや小物の本が俄然目立つようになります。

洋服を編むのは大変でも、小物なら手軽そうだしカワイイし、って、夏に向けて編んでみたくなるでしょ?って感じなんでしょうか。
わからんでもない。
カゴとかね、雑貨やさんで見ると、自分でも簡単に編めそうな気がしますもんね。
確かに、基本がわかっていると、その応用で編めちゃいます。
でもその辺がまったくわからなくて編み始めると、ちょっと難しいかも。
まず、カギ針編みの基礎、みたいな本を買って、それを片手に挑戦することをお勧めします。




毎年、いろいろチェックしてきた中でも、かなりカワイイし、作品数も充実しているというのが、この本。


ハマナカの、「エコアンダリヤ」という、シャカシャカした荷物ひもみたいな糸を使う、小物の作り方が載っているのですが、ほんとどれも作りたくなるかわいさ。
アートワークもかわいいし、なにより、作品の色合いがおしゃれ。
本としてセンスがいい。
こういうのって、作品の形はどの本でもさほど違いがないから、ちょっとしたところのセンスでだいぶ買う気に差が出ます。



たとえば帽子でも、こんなエレガントなものから。



こんなキュートなものまで、いろいろ。




カバンも、定番のマルシェバッグだけでなく、こんなものや。




小物も、おさいふとかパーティーバッグも。



いいですよー。
基本を編める方にはほんとお勧め。
雄鶏社から出ているんですが、雄鶏社いつのまにか倒産してたんですよね。
かわいいの多かったのに。
今は、元社員の人がまた手芸本の会社を作っているようですが。
三國万里子さんの本を出してる。



で、かぎ針の小物で、わたしの大好きなブランドが、「Lorenza Gandaglia 」。
破格のステキさです。
イタリア人の女性が手作りしているブランドなのですが、彼女はファッションの専門教育はいっさい受けておらず、おばあちゃんから習ったかぎ針編みで、独自のセンスのバッグを作っています。

何がどう違うのか、編み方なんてほんと普通の細編みだったりネット編みだったりするのですが、もうどこに置いてあってもぱっと目を引くものがある。
こういうのを、もって生まれたセンスというのかなぁ。


今シーズンのものから。







この、リボンのクラッチシリーズなんて、実物ほんとに素敵です。






さいごに、私の10年来愛用の品を。


夏になるのが、毎年楽しみなくらい、すき。

2011年5月27日金曜日

久々の健康話

今日ナチュラルハウスで日替わりランチを食べたあと(今週はベジタブルカレー!)、帰り際にふと目にしたチラシ。



おぉっ!「自然療法」の東城せんせいの講演会とはっ。
(失礼ながら、もうお亡くなりになっていると勝手に思い込んでいたので、その意味でも驚き)
わたしはいいとこどりの健康オタクなので、マクロビも自然療法も、実際やってみて続けられそうと思ったことしかやっていませんが、知識として、いろいろ読んだりするのは、すき。


とくにこの本は、もともと母親がその母親にお嫁入りに持たされたものというのが30年来我が家にあって、今までまともに読んだことはなかったのですが、梅醤番茶の効果に驚いたのがきっかけでちゃんと読んでみたところ、思った以上に実用的で、一時期かなりハマりました。
いろいろやったなぁ。
枇杷の葉をすりおろして殺菌とか、青菜で解熱とか、こんにゃくのしっぷで内臓を温めるとか、大根おろしを飲むとか、いろいろいろ。
やってみて分かったんですが、気のせい、とかでなく、本当に効果があるものはあるんですよ、こういうの。
それがまず驚きで、で、だんだんおもしろくなってきて、いろいろ試してみた、と。


たしかに、お医者さんが処方してくれるような、薬みたいにはいきません。
でも、効果がゆるやかで、結果的に副作用がないので、長い目でみると、こちらの方が体にはよい。
症状を抑える、とかではなく、人間の本来持っている回復力みたいなものを、引き出すということなんでしょう。

こういう系の本は、ものによっては思想的な面と線引きがあいまいなものも多く、そういうのには興味ないのですが(宇宙とか気とか)、この本のように、医学的な根拠に基づいて、「この植物にはこういう成分があるから、こういう手の加え方をすると体のどの部分にどんな風に作用し、それによって症状がどう変わる」と、きちんと説明されると、それはある意味、医者に処方された、自分では理解できない薬の成分を何も分からず飲んでいるより、よっぽどすんなり納得できるものです。


でも思ったのは、人の本来持っている治癒力というのを自然の方法で引き出すには、あまりに今の社会は自然がなさすぎる、ということ。
私が住んでいる環境ですら「わざわざ」になるくらいですから、都会のマンション暮らしの人なんて、ほとんど不可能では、と思う。
マクロビも無農薬も、マーケティング的に今までなかったテーマで市場だから、それに見あう商品が新たにどんどん供給されていってるだけで、どうも自然にあるもの、という感じでもない。
できることから、というけれど、そのスタート地点がもうけっこうハードル高いのでは、と思います。


そんな中でのこの講演会。
「健康は手作りの食卓から」ってテーマなようですが、まさにできることから、ってことなんでしょうかね。

できること、といえば、砂とか土に一日中潜って、体から毒素を出しまくる、って療法があるのですが、これをいっぺんやってみたいのだ。
砂はないので、田んぼの土で。
ゴールデンウィークはなんとなく寒かったので、次の狙いは梅雨明けあたり?
どんだけ毒素が出るのかわくわくします。
普通の人でも、木陰で土に潜っていたら、体から出る毒素にやられて木の葉が全部落ちたりするらしい。わくわく。
自然療法には、こういう楽しみ方があるのだよ。


あと、肝心の東城せんせいの講演会は、7月9日(土)12時半~です。
場所は、兵庫県私学会館大ホール。元町駅のすぐ近く。
申し込み不要で、先着順300名だそうです。
私は行くかなー。どうかな。

2011年5月24日火曜日

映画らしい映画


待望の、「ブラック・スワン」みました。
コワかったー。
でもそれ以上に、とてもきれいな映画だった。
日本では、ナタリー・ポートマンが主演女優賞を受賞したせいか非常にヒットしているようですが、本来、インディ系の、けっこう低予算な映画らしい。
本国以外でインディ映画がこんなにヒットするのはめずらしい、とのこと。

お金がないなかで、CGにはすごくお金と手間をかけてるらしい。
メイキングがおもしろかったのでお借りしちゃった。
こちら。
映画みてなくてもネタバレするほどではないかな?







何かを突き詰めるということは、こんなにぎりぎりのことなのか、と、怖くなります。
でもまぁ、エンターテインメントとして良くできているので、見ている間は有無を言わせずのめりこめるし、見た後は、「あぁおもしろかった」ってスッキリ言える感じ。
後味は悪くない。
逆に言うと、それ以上の感想もないけど。
どっちかというと、あのシーンのあの描写が、とか、あのCGは、とか話したくなる感じかなあ。
映画らしい、映画です。


それにしても、ナタリー・ポートマンすてきすぎ。
見るべし。

2011年5月23日月曜日

目からウロコ


『カンディンスキーと青騎士展』@兵庫県立美術館
行ってきましたあ。

もともとカンディンスキーといえば抽象画というイメージがあるくらいで作品をきちんと見たこともないし、抽象画がとりあえず苦手なのでまったくの範疇外だったのですが、意外なほどおもしろかった。
おもしろい、というのかな。興味深かったです。
美術館って、こういうことがあるから、いいです。ほんものの力でしょうか。


「青騎士」とは、カンディンスキーが中心になって立ち上げた、従来のものとは違う革新的な芸術を目指す団体で、そこでの活動において、抽象絵画という分野は確立されたらしい。
展覧会は、仲間の作品も合わせて、そこに至るまでを3章に分け、その画法の変遷をたどります。


順を追って見ていくうち、抽象絵画への必然性のようなものがすんなり納得できてしまう。
とくに、ムルナウという美しい村を拠点にするようになって以降、同じ風景画でもどんどん抽象化されていく過程が、すごく腑に落ちるというか。
もともと色彩に敏感なひとがとても色彩豊かな美しい環境で絵を描くと、なんかもう見るものの形より、その色彩を生き生きと映したい!その方がよりモノの本質に近づくはず!と思えてきたのかなぁと、私は思えた。

その辺の流れに沿って最終的な抽象画そのものを見ると、訳わからんとしか思えなかったものが、今まであった絵の表現の、さらに先を求めて発見された革新的な方法なんだなぁ、という風に納得できる。
まぁ、好きかどうかはまた別の話なんですが、ね。

とにかく、色彩という観点から抽象絵画を見ると、とてもおもしろく見ることができました。
風景画でも、雪の風景の空の色を、淡いピンクをベースにグレイかかった水色で塗っていたりして、ふつう空の色がピンクなんてありえないけれど、何の説明がなくてもそれは雪の日の風景にしか見えない。すごい。
本質を色で抽出する、ということ。

2011年5月21日土曜日

未見坂


堀江敏行 「未見坂」を読んでいます。
芥川賞を受賞した「熊の敷石」以来、気がつくと、ほとんどの作品を読んでいる。
日本人の現役の作家では、この人と、村上春樹だけかもしれない。

これは2008年に出た単行本で、谷崎賞受賞の「雪沼とその周辺」に続く連作短編集。
「雪沼~」はとても良かったので読みたい読みたい…と思いつつ、でもすぐに文庫になるしその時まで…と思っていても3年たってもならないし、もういいかー買ってしまえっ、と買った直後に文庫化されたと知って大変ショックを受けている最中…。


この人の文章は、さいきん多い、マンガみたいな小説とは一線を画しています。
『歪んだもの、鋭いもの、生々しいものそれら一切を抑えた筆』と、また別の作品の書評で評されていたのですが、まさにその通り。
ぼんやり浮かび上がってくるイメージが、いろんな色に変っていって(形はほとんど変わらない)、終わる、かんじ。
でも、そのイメージは他の人では見せてくれないようなもので、私はそれがとても好きです。
ぼんやりしたイメージとは反する、はっとするような細部の描写も、おもしろい。

須賀敦子のエッセイのような、過去と、現実と、物語と、その全部を行き来しながら、なにか別の世界を覗いているいるような感覚に、ちょっと近いかもしれない。
須賀敦子ほどの、ひんやりさみしい感じはないけれど。

旅行先で道に迷うような、そんな感じを抱かせる終わり方の話が多いのも、好きです。


五月晴れのお昼間に、窓を開けてのんびり読むのにぴったり。
文庫を逃したのは痛いけれど、この季節まで読まずにおいたのは、正解、かもね。

2011年5月19日木曜日

モチーフのこと

今日はじめて知っておどろいたこと。

スターバックスでドリップコーヒーを買うと、その日中ならレシート持参で、100円にておかわりができちゃう!そんなシステムがあったとは。びっくり。
みんな知ってたらスミマセン。





麻100%糸の設計図の、元になるものができました。
まぁつまり、模様が決まって、寸法をとれる状態にアイロンかけができたということ。
この寸法をもとに、製図をひきます。


ふたつの模様を組み合わせて編みます。
まずは、こちら。





本体の、だいたいの部分はこれで編む計画。
もともと、アーチになってる根っこの部分は、ホッブルと言って松ぼっくりのようなころんとした形になるはずだったのですが、勘違いしていて長編みの5目1度になっております。
ホッブルにしろ5目1度にしろ、裏の目が立体的にぽこっとなるもので、この模様的には、長編みが並んでいる段を表にしたいので、ホッブルは裏に出てしまい、表から見ると模様がヘコんであんまり意味がなくなる。
ということで、最後の段だけ試しに3目1度で編んでみて、この方が収まりが良かったので、本番でもこっちにすることに変更。
よーく見ると5目から3目に減っているのが分かります。





そして、もうひとつの模様がこちら。




できるだけシンプルな花にしたかったので、こんな風になりました。
隣りとつなげるために最後の段を鎖にしていますが、花びらが6枚なので、ようするに6角形をつないでいくことになります。
算数の図形ですな。

モチーフだけ載っている本には書いてませんが、ものを編むにはモチーフをつなげる必要があるわけで、そうなると、モチーフがきれいにつながるようにどうするか、どう形に手を加えるか、ということを考えないといけないわけです。
なら逆に、そもそもつなげやすいようなモチーフを選ぶというのもだいじ。
たとえばお花のモチーフなら、花弁の数が、奇数よりも偶数の方が、きれいにつなげていけるし、つなげ方も考えやすい。
参考までに。
5角形とかで、つなげて思う通りの形を出そうと思うと、けっこう大変ですよー。


そんなわけで、これから製図をひきまっす!
5分か7分袖のワンピースにするつもりです。
夏の終わりに着られるといいなぁ。

2011年5月17日火曜日

都会の里山



さて、ここはどこでしょう?

関西在住の方はご存知と思いますが、梅田のスカイビルです。
そのふもと(?)にですね、里山があるのは、ご存知ですか?私ははじめて知りました。

スカイビルには映画館があるのでちょくちょく行くのですが、たいがいそのためだけに行くので、展望台にも行ったことがないくらい。
今回ちょっと時間があったので、たんに街路樹が多い場所くらいの感じで足を踏み入れたら、これが予想外に気合の入った空間で驚いたのだ。
木漏れ日いっぱいで、水と緑と、土のいいにおいのいっぱいする、とても気持ちのよいところです。



有機栽培をしている野菜畑が入り口にあり、小川の流れに沿って、かなりいろんな種類の木や植物が植わっている。
古い木はカブトムシが幼虫を産めるように地面に置いたままにしてあったり、枯れ葉は野菜の肥料にしたり、雑木の栄養になるように、一切取り除いたりはしないらしい。
竹林があるのは、野菜の支え棒や田植えの道具にするため。
将来的には、野菜畑の隣りの、今はれんげの花がいっぱい咲いているスペースで、お米も栽培するみたい。
れんげも土に混ぜ込んだら肥料になるもんね。

という風に、ほどよいスペースで、すべて循環できるようになってる。
昔は、ひとつの村単位でこんな風にできていたんだろうなぁ、と。
「人間が住むため」だけの空間ができて以来、里山というものは消えて行ったのでしょうが、ビルのど真ん中の、こういうコンパクトサイズの里山でもあんがい機能するというモデルを見ると、これからの街作りというものに可能性があるように思えます。
そして里山的なものを取り入れた循環する街というのは、一人でどうにかできるものではないから、自然と、「地域社会」みたいなものもできてくるのかなぁ、と。
社会のつながりというのは、人間だけでできるものではなくて、環境も含めて考えないと作られないのかもしれない。




ところで、かなりの里山もどきな環境に住んでいるワタシですが、今はイチゴの季節です!!
まいにちイチゴジュース!!!


牛乳なんて入れないさ。
100%イチゴのみ。氷を2つくらいと、ハチミツをほんの少しだけ入れて、ジューサーにかけるだけ。
ハチミツを入れると、水っぽさがなくなって、より濃厚に、イチゴの甘さが引き立ちます。
この季節、2週間くらいだけの、自然の贈り物です。
しあわせ。

2011年5月16日月曜日

悩むところ


最近もっともトキメいたもの。これ。
かにのキーホルダー。
ほどよく重みがあって、よい。
そして、下向きなのも、よい。
だいたいが、かにモノって、上向いてるもんね。かに道楽とか。
どこに付けるべきか考え中です。




ところで考え中と言えば、赤い麻糸のデザインをずっと考えているのですが、だいたい決まってきました。
まえに言ってた、フレアパンツのセットアップという案は、先生に相談したところ、却下(涙)
かぎ針で編むと、スケスケで普通に履けないシロモノになって実用的でないし、棒針できっちり編むとしたら、機械編みの方がよっぽど目も揃ってキレイだし、しかも楽だし、要するに、手編みをするメリットがまあったくないデザインである、と。
ごもっとも。
手編みをするなら、手編みが生きるデザインにしないと。

ということで頭を切り替えて、もういちど、モードなかぎ針編みとは?



やっぱりサンドラ・バックランド?




しかし、ここまでいくとモードというより、アート。



やっぱり普通に着られて、かわいくないと。
もっともイメージに近いのが、「エヴァーラスティングスプラウト」という、日本のニットブランド。



サイトはこちら。
http://www.everlasting-sprout.com/index.html

文化のニットデザイン科を卒業して、イタリアに留学の経験があるデザイナーさんのブランド。
素材の選び方がすてきです。
とても凝っているけれど、カジュアルにも着られるデザイン。
ちょっとゆるい感じがかわいい。



または、アルゼンチンのブランド「Carolina K(カロリーナ・ケー)」。
フォークロアっぽく、でも決して土臭くなく、洗練されたかわいさ。

こんなんとかね。


これは刺繍ですが、ニット、とくにかぎ針が多いし、かわいい。

サイトは、こちら。
http://www.carolinak.com/

色あいが、やっぱり日本の発想とは全然ちがう。
その場所の空気とか太陽とかに、人間の発想は影響を受けるということが、ファッションにはとても分かりやすく現れるものだと思う。
となると、着るものというのは、着る人、でもあるわけです。これは常に思います。


模様を試しに編んで、大体の構想はできてきました。
ゲージをアイロンかけたら、また披露しまーす!

2011年5月12日木曜日

お菓子作り三昧

連休中は、普段なら時間がかかって作らないようなお菓子もがんがん作れちゃう、ってことで、いっぱい作ったのでした。

朝起きて、ハチミツのマフィンを朝ごはん用に焼き、午前中に3時のおやつのためにタルトを焼き、夜は一晩寝かせて次の日に食べたほうがおいしいチーズケーキを焼く、そんな日々。
ああ、しあわせ。

全部を写真に撮ったわけではないけど、撮ったぶんだけ一挙公開。



米粉と全粒粉の、メープルシロップクッキー。




そして、タルト2種。
ピーカンナッツのタルトと




チョコバナナのタルト



タルトの生地がチョコ味なのです。







そして、チーズケーキ。



これは久しぶりに作った、スフレタイプのチーズケーキです。


ベジメリーの、ブルーベリージャムを添えて。



お菓子を食べて、不愉快になる人ってあんまりいませんもんね。
作るのも楽しいし、一石二鳥。
続けて作っていると、ちょっとずつでも上達していってるのが分かって、これも楽しいです。

そういえばちょっとまえに養老孟司が「今の若者に必要なのは、できるようになる、という喜び」みたいなことを言っていたけれど、ご飯作りとかお菓子作りとか、食べるものを作るのって、手っ取り早くていいと思う。
人にも喜んでもらえるしね。
手も体も動かすから、余計なこと考えなくていいし。

2011年5月11日水曜日

人情噺ふたつ


連休中に、またまた落語を見に行きました。
立川談春独演会@京都府民ホールアルティ
(幟の向こうの人は知らない人です。念のため)

最もチケットの取りにくい噺家だそうで。
このあいだの志の輔さんもそうらしく、人生で2回の落語体験がそろって二人ともそんな名人級だったおかげで、すっかり、落語はかなりハイレベルなエンターテインメントだという幸せな認識ができてしまいました。

演目は、前座の「牛ほめ」に続き、「棒だら」と「紺屋高尾」。
棒だらは、酔っ払いの話で、紺屋高尾は十八番らしく、人情噺。
落語の人情噺は、ある意味先が読める展開なわけですが、それでも笑えたりしんみりしたり、きゅんとしたり、最後はきっちりうれし泣き、みたいな落とし所があって、よい。
そういえば、私は人が死なない映画が好きなのですが(厳密には、死、というものを直接的に見せなくても、他の方法でそれを描けるような映画)、そういう意味で落語の人情噺は、かなり性に合うかもしれない、と思う。
またみたいです。
2時間、世俗を忘れて没頭できる。




人情噺といえば、映画もみました。
「イリュージョニスト」。アニメです。


「ベルヴィル・ランデブー」のシルヴァン・ショメが、ジャック・タチの半世紀眠っていた脚本をもとに作った作品。
時代遅れになってしまった手品師のお話です。
ベルヴィル・ランデブーが、とても不思議なタッチで印象深く、そして音楽とアニメ映像の組み合わせが独特にセンスよく好きだったので、ぜひ今作もみたかったのです。

しかしなんとも切ない。
シルヴァン・ショメの、線も色も淡いタッチの絵が、さらに切なくさせる。
現実というのはいつか追いついてくるもので、目をそらしていては生きていけないってことかなぁ。
手品師は、女の子を置いて遠くにいってしまうのですが、それしか方法がないと、見ている誰もが思ってしまう感じが、かなしい。

なぜかみる前は、ハッピーエンドのコメディーと思いこんでいたので(たしかにコメディーな要素もいっぱいあるのですが)だんだん悲しくなっていくのに「えぇ~?」と思いつつ、でも人生ってそういうものかも…、と、深く思ったのでした。


そういえばこの日曜の、毎日新聞書評「好きなもの」欄で石田衣良が、本好きが高じて作家になった過程を振り返り、7歳の時に作家になりたいと初めて思い、そのあと22歳と36歳の2回の転機以来15年作家として存在できているのは、特別な力があったわけではないと思う、というのに続いて書いていたことが、よかった。

「ずっと飽きずに熱中できて、30年間真剣に取り組めるなら、誰でもちょっとしたプロくらいにはなれるのだ。10年おきに3回真剣に願えば、夢の欠片くらいは叶うのではないか。そういう甘い考えが、ぼくは好きです。」

人生そんな甘いものではないのだよ、と、かなしいジャック・タチは言うかもしれんが、私もそういう甘い考え、好きです。

2011年5月9日月曜日

片袖です


コンニチハ。
連休もついに終わってしまいましたねー。
私は予告通り、こまごまと遊んだ毎日でした。
上は、うちのプライベートリバーの様子。
画面の下に、川が流れています。
連休中には友達と、岸辺にある木陰の砂地でバーベキューをしたのですが、この季節がまさにこの場所のベストシーズンなので、そのあとも折を見ては川べりで本を読んだり編み物をしたり、とジェイン・オースティンの世界のような(19世紀イギリス田舎貴族のような、という意味ね。)時間を楽しんだのでありました。



とりあえず久しぶりのブログは、編み物ブログということを忘れないためにコチラから。

編みこみニットの、袖ができあがりました。でも片方だけ。
身ごろにくらべて幅が狭いから楽勝と思いきや、これが長~いのだ。
結局、連休中には片方しか無理でした…。


肘の下あたりから、ずっと手首までゴム編みです。
普通は、手首のみをゴム編みすることが多いのですが、なんとなく、この方が今回はかわいいかなぁ、と思って。

本体につけるのは、両腕とも編みあがってからなので、マチ針で試しに留めてみました。


ほんとうに付けたら、もうすこし上に上がると思います。
そして、実際に着てみたらゴム編み部分は腕にぴったりするけど、メリヤス部分はそうでもないので、ちょっとだけ境い目でふわっとパフスリーブっぽくなる、と思う。
着丈をいつもよりだいぶ短めにしたのですが、そのぶん袖は長めで、ちょうどいい感じのバランスになりました。


見た目には分からないけれど、襟のゴム編みも、ちょっとキツかったので編みなおしたのです。
着やすくなりました。

しかし残りの袖は1週間じゃ無理やなー。