2010年11月28日日曜日

もうすぐ!

襟ぐりと、前たてを仕上げました。

前から見てみる。



右から。



そして、左から。



だいぶ、洋服らしく見えてきた。あとは、袖を付けて、ボタンを付けると仕上がります。
人によっては、編んでるときは楽しいけど、綴じたりするのが面倒くさい、と言う人もいますが、私は、綴じる作業は、とても好き。(ゴム編み止めなんてとくに好き。)
だんだんと、服になっていくのが一番実感できる作業なので。
あと、もう一歩って気分にもなるし。
ゲージ通り、ぴったり編めてるともう、しあわせ。



ところで、今日は、ギョーザとチャーハンを作りました。たっぷり。
チャーハンって、そんな、「作る」と思って作ることないんですけどね。
ならどうしてか、と言うと。。。。




コレです。
『暮らしの手帖の評判料理』 冬の保存版!!
定番からちょっと手の込んだもの、お菓子にお味噌、お節からお弁当まで、美しい写真と丁寧なレシピで、読みものとしても優れている、相変わらずのハイクオリティです。

そこに、中華のシェフ直伝のチャーハンとギョーザレシピが載っていて、それがもうめっちゃおいしそうで食べたくなって、作ってみたのです。
こういう定番のものって、作り方知らないわけでもないし、特に目新しい作り方とか、知らなかった材料とかがあるってわけじゃないんですよね。
そのかわり、細かいコツみたいなのがあって、それを取り入れるだけで、格段においしく仕上がる。
とくに、チャーハン!
ソッコー食べられてしまったので、写真撮れてないんですけどね、ホントおいしく出来ました。
おススメです。

私としては、暮らしの手帖には、長尾智子さんのレシピがよく載っているのでうれしい。
普段のご飯なのに、ちょっとエスニックな要素が入るだけで、食べたことない味になるところが、好き。
あと、オーボンビュータンの、河田さんのお菓子レシピも。

どれも、写真がとてもおいしそうで、実際作ってみてもおいしいレシピばかりです。

2010年11月26日金曜日

ぱちり

お財布をどこかに落して、それに全然気付いていない、というのを、この2ヶ月連続でやってしまい(今朝もやってしまった)、結局、車の中とか、玄関とか、そんなので済んではいるのですが、どうも病み上がりなのか気が抜けていてイカン…、ってことで、前髪を切りました。めっちゃ短く。
なんか、前髪が短いと、しゃきっとするじゃあないですか。いろいろと、よく見えるようになるし。

そして、気分をあげるために、すきな服を着る。
この秋、いちばん気に入ってる上着とストールの組み合わせ。




そして、にばんめ。



おうちにトルソーがあると、こんな着せ替えもできちゃうのね、と、昨晩はじめて気付いたので、ぱちり。
またやるかも。

2010年11月25日木曜日

季節の柄

冬の、てぬぐいを買いました。
ハンカチとかも、その日の服に合わせて柄や色を考える人です。
身に付けるものが好きなものだと、いちにち気分よく過ごせる。
とくにハンカチは、いちにちに何回も使うものですし。
色や柄を明るいものにするだけで、けっこう元気になれます。

てぬぐいは、夏の柄が多いイメージがありますが、最近は四季だけでなく、クリスマス柄とかもあって、その季節にぴったりの柄を買い求めるのは、楽しい。

今回はだいぶ悩んで2種類。

ひとつは、南天。



そして、もうひとつは、れんこん。



れんこんは、冬なんかな?そうみたいですね。
深い色が、冬らしくて、いい。

2010年11月23日火曜日

京都のいちにち



『ブリューゲル版画の世界展』@美術館「えき」KYOTO
最終日23日に行ってきましたあ。

ただいま京都は紅葉シーズン真っただ中、しかも場所は、すべてのアクセス中心部にある、京都駅ビルの中。
おっそろしく人が多かった…。
紅葉見に来てるんだろうから、美術展なんて空いている(という願望)と思いきや、こちらも恐ろしく混んでました。

ブリューゲルの版画は、ご存知の通り、細部まで緻密に描いているうえ、そのすべての事象にそれぞれ別々の皮肉や意味が込められているため、みんなやたらと時間をかけてじっくり見る。
なので、ぴくりとも人が流れない。
なんとも異様な光景で、もうそれだけでけっこううんざりだったのですが、せっかく見たくて京都まで来たのだもの!がんばってしっかり見ましたよ。

作品は、特に風刺画が有名で、描かれるキャラクターが異形のため、なんだかマンガを見ているような感じがするのですが、よく考えると、どれだけありえない光景が描かれていたとしても、それは16世紀に生きていた一人の才能ある人が見つめていた、ある意味日常なわけです。
そう思いながら見ると、私なんかは、描かれているモノよりも、描いている人の頭の中の方により興味がわいたのでした。
あれだけの緻密な物語を、ひとつの絵に込めるエネルギーとは。どんな暮らしをしながら、あんなことを考えていたのだろう。

村上春樹はインタビューで、「細部を不必要なくらい描写するのはどうしてか」というような質問に、ブリューゲルを挙げて説明していました。
細部を細かく描写することで、結果的に全体を描いていることになる、というような。
たしかに、ブリューゲルの絵は、ひとつの物語のようだった。

でも一番気に入ったのは、普通の、帆船の絵のシリーズ。
皮肉も嘲笑も、なんの深読みも必要ない、ただただ美しいものでした。
ほんとにキレイだった。




ところで、みなさん岡崎の喫茶店「ラ ヴァチュール」の絶品タルトタタンが、駅ビルで食することができるのを知ってるかい?
細見美術館や平安神宮などめぐりがてら足を延ばすのもいいんですけどね、お店のロケーションもステキですし。
でも手軽に駅ビルで食べられるなんていいよー。
今回、そういえば、と思い出して行ってみたのですが、やっぱりおいしかったあ。
京都伊勢丹の別館になるんですかね?
スバコ(SUVACO)3階の、フィゲラスというスペイン料理やさんが、デザートとして出してます。
でも食べ物って、同じものでも、環境やお皿の模様、一緒に飲むお茶の味でもかなり印象が変わるものなので、時間があるのなら、やっぱり岡崎のお店に行く方がおいしさ3倍くらいになります。
じつはアップルパイもタルトタタンも、本来それほど好きではないのだよ。
そんな私がわざわざ食べに赴いて、食べるたびに100%おいしくて感動してしまうって。
まだ食べたことない人はぜひ!!

結局、紅葉のひとかけらも目にすることなく、駅から一歩も出ることなく、でもなんだか京都を楽しんだ一日でありました。

2010年11月21日日曜日

編み物日和

土日は、ひさしぶりにがっつり編み物の日でした。
天気がよくてあったかくて、そういう日を世間的には行楽日和というのでしょうが、こんなふうに窓際がぽかぽかしてて、自然光が部屋にいっぱい入ってくるような日を、一部では編み物日和といいます(たぶん)。

後ろ身ごろがやっとこさ仕上がって、前身ごろとつなぎ合わせたのです。
こんなかんじ。




袖がないし、まだ前たても付いてないので、なんだかちゃんちゃんこみたい。
そして、なんだか、鬼太郎がこんなのを着ていたような気がしてしょうがない…。まあいいか。
あとは、襟と前たてを、ベージュのツイード糸で編みます。そしたら、もうちょっとらしくなるはず。

12月の中頃に、年に一回の作品展があります。
なので、どうにか12月1週には仕上げたいなあ。



ところで、編み物のお供はアコーディオンでもよかったのですが、新星登場!
Janelle Monáe(ジャネル・モネイ)の、実質的なデビューアルバム「Archandroid」



カンザス出身、24歳のR&Bシンガー。
アウトキャストのビッグ・ボーイの目に留まり、2006年のアルバムに参加するなどしながら徐々に露出が増えていき、今回、満を持してのフルアルバムデビュー。
ジャンルとしてはR&Bなんでしょうが、あらゆるジャンルを超えた、とりあえずすごいクオリティーです。
このアルバムは、SFをテーマにしたコンセプトアルバムなんですが(だからジャケットもそんな感じになってる)、R&BとかSFとか、それこそロックとかクラシックとか、今まで知ってる「そういう感じ」ってイメージが通用するような音では全然ない。
だからって、難解なわけでもなく、ポップですらある。(最初、とっつきにくくはあるかもしれないけど。)
何といっても歌唱力。すごい歌える。
これだけ新しい音楽を、かけ離れたものにしないでおけるのは、この声の力と思う。
とにかくねー、聴けば聴くほどのめり込む一枚です。
すごいぞ。
ちなみに、アメリカでは批評家連中に大絶賛されているらしい。
これからが大たのしみ。

2010年11月19日金曜日

冬のはじまり





神戸、元町では、ルミナリエの準備が始まっています。
期間中は人が多すぎるので、あまり見に行くことはないのですが、昼間の、明りがついてない状態のルミナリエは、とくに今の職場に変わって以降は毎日のように目にします。
個人的には、この、複雑なもようの白い飾りが、青空によく映えてキレイで、なんか影絵のようで、あかりがついてない状態の方が好きなのです。
点灯時より、品があると思いません?
しかし、いよいよ冬ですねー。
ルミナリエの準備が始まると、冬が来たなぁ、と思います。

そんなワタシが最近ハマっているもの。
それは青竹踏み!!
あまりに目が疲れるのでアロマテラピークリニックの人に相談したら、青竹を踏め、と。(正確には、青竹みたいなのの表面に、いっぱい突起が付いてるプラスチックのやつ)
こういう、「いいよ!」というアドバイスと、「いいのだなあ、これが」と思いながらやってる自分というのが大変好きなので、即実行。
しかし足裏のツボというのは、ほんと万能ですな。
目だけでなく、なんだか全身に血が巡っていくようで、気持ちいいです。
そうこうしているうちに、「いいのだなあ、これが」アイテムがどんどん増え続ける…。
やることを増やすのは簡単なんですが、全部いいような気がするから、今度は減らすとなると困るのだ。
そもそも全部なくても大丈夫なのでは、と、いぢわるな人には言われますが。いいのだ。

2010年11月18日木曜日

物語、とは。

先週末、14日の毎日新聞書評欄で、江國香織が、ミランダ・ジュライの「いちばんここに似合う人」の書評を書いていました。

江國香織の書評はハズしてない、と、いつもながら思う。
趣味が合う、というか。
書評だけれど、小説のようにうつくしい。
しかし!江國香織の書く小説は、どうも好きになれないのです。肌が合わない、というか。
そこが、いつも不思議だなぁ、と思う。


今回の書評も、とても、読みたい熱をじわじわ盛り上げるようなもので、よかったです。
たとえば、

「これらの短編を読むと、物語はつくられるものではなく、発掘されるべきものだ、ということがよくわかる。小説は著者が書くので、著者によってつくられるものだ。でも物語は違う。
 ミランダ・ジュライは物語の発掘能力に長けた作家だ。(中略)十六編全部に、著者の世界観、人間への眼差しが感じられて、たとえばきわめて性能のいいレンズ、としての作家の、息づかいがそこにいきいきとあるのだ。見る、ということ、待つ、ということ、そもそもの初めからそこにあったはずの物語が、顔をだすその瞬間をとらえる、ということ。」

ね、こういうのを読むと、ああ、大好きな本を、こんな風にきれいなことばで人に伝えることができたらいいのに、と、ため息のような気分になります。

あと、「物語は、発掘される」という言葉。
今読んでいる、村上春樹のインタビュー集とどこか通じるものがある。



まだはじめの方しか読んでいないのですが、けっこうおもしろいです。
読むまえ、小説は、小説として読む側にゆだねられるべきで、作者の説明は必要ないという気分も多少あったのですが、このインタビュー集は、村上春樹という人が、「物語」というものにどれほど真摯に向き合っているかということと、その表現方法が、一作品ごとにどう変化していって、その流れがどれほど必然だったのか、といことが、よくわかるもので、単なる作品解説とは全然違うものです。
1Q84が大ブームになっていたとき、けっこうハズした書評を新聞とかに書いてる人がいたけど、そういう人には読んでほしいものだ。
たんに、「ものがたり」を書いているだけなんですよね。そして、その力を、信じているというか。
それが、ほんとよくわかる本です。

2010年11月16日火曜日

深まる秋に

さむいですな。師走の気温だそうで。
そんなことより、より寒さが染みる出来事といえば、白鵬が負けてしまったことですっ!!
かなしい…。
スポーツ全般ほとんど関心のない私が、唯一愛しているスポーツ選手が、白鵬。
がんばってほしかったのになぁ。
でも、なんかすっきりした顔してたので、ヘンなプレッシャーがなくなって、かえって伸び伸び相撲ができるようになるのかも。
引き続きがんばってほしいものです。

って、白鵬への愛は、このへんにして。
深まる秋には、蛇腹の音楽が合います。じゃばら。



ラウル・バルボサ&ダニエル・コラン
「パリの出会い ~2大アコーディオニスト夢の共演~」

つまり、アコーディオンとか、バンドネオンとか、蛇腹を使った楽器の音色が、秋には合うと、よく言われます。
だから、というわけではないのですが、この秋に発売された、アルゼンチン出身のラウル・バルボサと、フランスを代表するアコーディオン奏者、ダニエル・コランの共演作品を購入。

あまり詳しくこの世界のことは知らないのですが、アコーディオン奏者同士が共演する作品というのは、案外めずらしいらしいです。ソロが多いのかな。それか、他分野の人と共演か。

曲は、主にフランスのシャンソンの古典だったりで、いわゆるフレンチミュージック。
ラウル・バルボサが、アルゼンチン出身というのもあるのかなぁ(長くフランスに住んで活動しているらしいけど)、想像したようなこってりシャンソン風でもないし、かといって、タンゴのようなえらい情熱的でもないし、なんともあったかい、深みのある、ひきこまれるような音と曲たちです。

ギターの音色は人間の声の周波数にとても近いので、人は聴いていて安心する、と聞いたことあるけれど、アコーディオンも、そうなんじゃないかなぁ、と、この作品を聴いて思いました。
なんかこう、両腕でだっこして、ゆらゆらされているような。
耳に引っかかる部分が、まるでないのです。
ここ数日はipodで通勤時に聴いてますが、いいですよー。
ストレスがとろけていきます。
疲れていたり、寝むいとき、ボサノバはベッドに戻りたくなっちゃいますもんねぇ。ロックはしんどくなるし。
大オススメ。

2010年11月10日水曜日

ねこめし


みなさん、この人知ってる?(上のおさるではなく)
私は先日ラジオで初めて聴いて、ちょっとした衝撃を受けたのです。
好きとか嫌いとかでなく。どうも、ヘンで。
「相対性理論」っていうバンド名は知ってはいたのですが、この人のこの歌は、初めて聴いた。
こちらからどうぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=Mt468q_jqoY&feature=youtube_gdata


すげー。
歌詞が、すごいぞ。
-------------------------------------------------------

やくしまるえつこ 「nekomeshi」(ねこめし)


にゃにゃにゃにゃにゃにゃ You say 昼ごはん(卵をかける)
にゃにゃにゃにゃにゃにゃ i say 晩ごはん(魚を食べる)
朝だけ一緒に食べよう

いー感じってどんな感じのこと?「いーえわたしは何も知りません­」
どーでもいいって涙こらえてたよ「そーねわたしは何も見てません­」

ぱっぱっぱっぱ 働くの?やめちゃうの?
ぱっぱっぱっぱ ひとまず休憩

にゃにゃにゃにゃにゃにゃ You say 昼ごはん(卵をかける)
にゃにゃにゃにゃにゃにゃ i say 晩ごはん(魚を食べる)
朝からまた晩ごはん?

いー感じってどんな感じのこと?「いーえわたしは何も知りません­」
カーネルさんってどんな味がするの?「いーえわたしは何も知りま­せん」
もーすぐねって待たされて9時間「いーえわたしは何も見せません­」
もー限界って涙こらえてたよ「いーえわたしは何も見てません」

ぱっぱっぱっぱ 働くの?やめちゃうの?
ぱっぱっぱっぱ 疲れたの?やめちゃえば?
ぱっぱっぱっぱ 働くの?やめちゃうの?
ぱっぱっぱっぱ 疲れたらやめちゃえば
夕日がきれいだね?やめちゃえば?
明日は雨かもね?やめちゃえば?
今夜もきれいだね?やめちゃうの?
ぱっぱっぱっぱ ひとまず休憩

にゃにゃにゃにゃにゃにゃ You say 昼ごはん(卵をかける)
にゃにゃにゃにゃにゃにゃ i say 晩ごはん(魚を食べる)
にゃにゃにゃにゃにゃにゃ You say 昼ごはん(卵をかける)
にゃにゃにゃにゃにゃにゃ i say 晩ごはん(魚を食べる)
朝だけ一緒ににゃにゃにゃ

----------------------------------

ねこめし、って。
うーん。深い。
写真は、関係なし。ネコってことで。

そして、おまけ。タコ。



あ、言い忘れてた!!最重要!!
フィオナ・アップル新作出ます!!!来年の春!!!!
たのしみっ!!!!!

2010年11月8日月曜日

理系の入口

今日は風が強くてさむいすねー。
週末は、とてもあったかかったのに。
土曜日は、さいきん休日は寝っぱなしだったので、久しぶりにお布団を干してみたりしました。
夕方、あったかくフカフカになった布団に、どこから来たのかハエがいっぱいたかってたのが、若干ショックでしたが。。。
冬は、布団を干す、という楽しみがありますね。


ところで、ミランダ・ジュライの衝撃短編集以来、読みたくなるような本がなかなかなくて困っていたのですが、週末に出会いました。
「世にも美しい数学入門」 藤原正彦、小川洋子 著



小川洋子が「博士の愛した数式」を書くにあたって、数学者の藤原正彦に取材をしたのがきっかけになり、その後行われた二人のトークショーの内容をふくらませて本にした、対談形式のもの。
小川洋子は、もちろん、小説家。そして、対談の内容は、「数学」。
でも、とても文学的な本なのです。
それは、文学の観点から対談を行ったから、というのではなく、そもそも、数学という学問が、とても文学的な面を持っているから、ということ。

数式や証明を、「美しい」「醜い」と表現する部分が頻繁に出てきますが、それは、数学が唯一、「永遠の真理」を見つける学問だから。
たとえば、「3角形の内角の和は180度」というもの。
これは、たとえ地球が爆発してなくなってしまっても、変わることがない真理なわけです。
そんなものは、一切、どんな分野にも存在しない。物理だって、科学だって、時代によって塗りかえられていく「学説」でしかないわけです。
そうした、「真理」を発見して、それを証明していく過程には、豊かなイマジネーションが不可欠で、だから、数学者の資質として、「美しいもの」を理解する能力がまず備わっていなければならない。
だから、数学の天才が生まれた場所というのは、例外なく美しい環境だそうです。おもしろい。(日本にも、たくさん数学の天才がいて、それは、俳句のように、自然を17文字で集約するような文化的背景が存在するから、とか)
あと、どんな発見でも、美しくない証明というのは、軽蔑されるらしい。これもおもしろい。

数学とは、神様の作ったものを見つける仕事、っていうふうに、読んでいて思いました。とても、謙虚な仕事。

あと、数Ⅰでやったような、基本的な数式の証明がたくさん載っているのですが、これも、「こんなふうに美しい」と説明されると、ああ、確かにこれは美しいなぁ、と思えてくるから不思議。

昔、突然マラソンを始めた友達が、「体育で走らされていたときはマラソンなんて大嫌いだったけど、自分でやりたくなって走り始めると、こんな楽しいことはない」と言っていて、なんでもそうだなぁ、と思った。
関わり方次第で、まったく違ったものになる。
数学も、こんな美しい学問だと教えられていれば、もっと違う学び方ができたかも。
って、思えるような、ステキな本です。
興味をもたれたなら、ぜひぜひ。

ちなみに、もう1冊いっしょに購入したのが、これ。


おもしろそうでしょ。

通っている、かかりつけの病院の近所に、だいぶくたびれた店構えの町の本屋さんがあるのですが、中身はかなりのワンダーランドで、毎回かなり時間をかけて見て回ります。
2冊とも、そこで買ったもの。
パジャマか?みたいな格好の、あたまボサボサのおじさんが、カセットテープでクラシックを流しながら店番しているような。
本棚はいっぱい詰め込んであって、ごちゃごちゃしてて、でも、すごいマニアックな品ぞろえ。
こういう本屋が近くにあればなー。
というか、こういう本屋つぶれずに長生きしてほしいなあ。

2010年11月5日金曜日

探す生きもの


秋晴れです。
これは、神戸の、旧居留地というおしゃれスポットの並木道。
そろそろ色づき始めた葉っぱが、そら色に映えてきれい。

ところで、会社が観光地のど真ん中にあるので、そのせいもあるかもしれませんが、近頃、よく人にモノを尋ねられます。週に2回くらい。
自分で言うのもなんですが、決してフレンドリーな外見でも雰囲気でもないはず。なのに、ナゼ。

でもまあ、なんとなく過剰な親切心がムクムクと湧き上がるものでして、かなり手とり足とりナビゲートいたします。
今日も、食パンを2斤買って、九州までわざわざ持って帰るというおばさんに、食パンがおいしいパン屋さんはどこか、と尋ねられたのですが、ついでに一緒にパン屋まで行って、ガーリックフランスもおいしいよ、と教えて差し上げた。(自分も、明太子フランスを購入。)
いろいろ聞かれるたびに思うのは、人は、いろんなものを探している生き物だなぁ、と。
そういうふうに、探している人も、手伝ってる自分も客観的に見ている感じが、ちょっとおもしろい、今日このごろ。

2010年11月4日木曜日

冬支度

あまりにもこの1ヶ月ほど、寝ることのみに集中する日々だったので、季節が変わったというのに服装や髪形を切り替えるエネルギーがなく。
さすがに飽き飽きしてきたので、そして、そろそろ元気になってきたので、気分転換がてら久しぶりにパーマをあててみました。
イメージは、1920年代風クラシカルなカールヘアー、深めの帽子が似合いそうな、というものでしたが。
どうかな。
でも毛先がフワっとしてると、ニットが似合うような気がします。

ということで、新作の構想を。
先日紹介した、ベルクリヤーン、「トラディティオ」の、1408番のゲージをとってみました。

かぎ針5号で、2目方眼編み。

そして、棒針4号で1目ゴム編み。


違う編み目を並べてみると。


ね、かぎ針と棒針で、全然違うでしょう。
この方眼編みがキレイだったので、この糸を買ったのだ。
編んでみて、赤がなんかで見た赤だなぁ、と考えていたのですが、「紅ショウガ」の赤、でした。ホントそんなかんじ。


はじめ、展示会でサンプルに作られていたチュニックのようなものをアレンジして作ろうかな、と思っていたのですが、おかあさん用に、ベストのようなものを作ることに決定。

方眼編みの身頃に、オフタートルでかなりたっぷりめの襟を、棒針でゴム編みします。
袖なし。
裾もゴム編みで。
同じ糸で全然模様が変わるので、かぎ針だけで編んでしまうより、こういう組み合わせもおもしろいかなぁ、と。

あいかわらず、かのこ編みが編んでも編んでも進まず若干あきてきたので、違う糸にさわりたくなってゲージを編んでみただけなので、実際編みはじめるのは先の話ですが。。。


ところで、編み物の世界にも、専門の雑誌があります。
ニットデザイナーの人が、季節ごとの新作の糸を使って、新デザインを提案。この糸使って編んでね!っていうメーカーの思惑たっぷりのもの。
言っちゃあ悪いけど、たいていめちゃダサで、まぁ、おばちゃん以上おばあちゃんをメイン対象としたビジュアルがほとんど。
だから立ち読みはするけど、買うことなんてないのですが。

今回の「毛糸だま」は、驚きのかわいさで、思わず買ってしまったのでした。
ちょっとだけ紹介。



アラン模様など、伝統柄が既製服でも流行っているのをうけての、この特集。
たぶん、パターン的には20年前くらいに流行ったものとさほど変わらないんでしょうが、見せ方が普通のファッション誌並におしゃれで、これなら、手編みでニットを作ってみたい!と思う人もいそう。





手編みならでは、ですてきだなあ。
こういう伝統柄のは、既製服はうすっぺらかもしくはごわごわで、やっぱり手編みがかわいい。

かわいいビジュアルに混ざって、これぞ日本ニット界の伝統柄。


ご存知、ニットの貴公子広瀬センセイ!出たあ。おかまじゃないのよ。(あ、おばちゃま怒らないで)
いい人です。
一緒に写真撮ってもらったことあります。
編み物テクはもちろんすごいです。
でもね、若いコは着ないさ、こういうデザインは(こっそり)。

2010年11月2日火曜日

さらに気になる


さいきん、加瀬亮がさらに気になる日々。
なのになぜミア・ワシコウスカかというと、ミア・ワシコウスカ主演で来年公開される、ガス・ヴァン・サントの新作『RESTLESS』に、加瀬亮が出てるのですよ。
こちらから、トレイラー見れます。
http://www.restlessmovie.com/

ミアは、死にそうな女の子で(それにしても、ミアほんとかわいいねえ)、その子に、葬式通いが趣味の男の子が恋をする。
その男の子はなぜか、第二次世界大戦で戦死した、日本兵の幽霊が見えてしまう、というお話。
その日本兵っていうのが、加瀬亮なのだ。
トレイラーでも加瀬亮の日本兵姿が見れるんですが、ものすごいヘンですよ。
ヘンというか、妙なインパクトが。
最近はアジア系の役者さんがハリウッドにもたくさん出るようになってるけど、やっぱりそれはアジア人が出るような映画であって、こうやって、カンペキに白人の二人の合間に、アジア系の中でもさらにアジアなぺったんこな顔立ちの、しかも丸坊主の加瀬亮。
いったいどんなお話なのか、すごい楽しみ。
かなりいい出来らしいけどね。

そのまえに、「マザーウォーター」見に行かないと!加瀬亮!