2011年1月15日土曜日

読書日記

料理のレシピ本を読むのが好きです。
レシピってたぶん、作るのを前提に、資料みたいに目を通す、という風な読み方が大半と思いますが、私は、読みものとして「読む」のが好き。
特に、お菓子のレシピ。
だから、工程が複雑であればあるほど、たのしい。(作るかどうかは、また別の話として、ね)
頭の中で、出来上がりを想像しながら、工程をいっこずつ確かめ、注意点など気にしつつ、すんなりと、さも上手にすぐ作れるかのような気分になるまで読む。
そして、あぁ、これ作りたい!と思うとこまで高まると、作ってみる。

いま愛読しているのは、これです。


なかしましほ 「まいにち食べたい“ごはんのような”クッキーとビスケットの本」

お菓子作りが好きな人にとっては、もうすでに定番みたいな本なんですかね?
バターも牛乳も使わず、そのかわりに菜種油を使って作るお菓子の本。
コツを覚えたら、本がなくても作れそうですが、ちょっと今までにないお菓子へのアプローチなので新鮮に思い、購入。
繰り返し読んでるところです。
そろそろ、想像上ではカンペキに作れる人になりつつあるので、材料揃えて、来週あたり、実際作ってみるかな。
あでも、この人のお菓子作りの主要材料として紹介されている、会津の平出油屋というところの菜種油は、そのおかげで人気が出たのか、けっこう欠品してるみたい。
完全に手作りしてるから、数が作れないというのもあると思いますが。



そして、もう1冊。


伊丹十三の、「ヨーロッパ退屈日記 」
復刻版のようです。
だから、新潮文庫なのに、表紙がツルっと分厚めで、昔のように作ってあるんかな?

伊丹十三に興味があったわけでもないのですが。この、復刻版の質感に惹かれて。

ヨーロッパに関する、いろんな考察やこだわりや、経験やのエッセイです。
かっこいい、といえば、たしかにかっこいいのでしょう。
でも、
「自分の嫌いなものをあれこれ考えるのは楽しいものです。美的感覚とは、嫌悪の集積であると誰かが言ってたっけ」
と本人が書くように、いろいろとカッコ良すぎて、周りのカッコ悪いものが目に付きすぎて、ここまで皮肉が過ぎると毎日しんどくないかしら、と、ちょっと思ってしまった。

自分の趣味嗜好を語る時、好きなものについて語るのと、嫌いなものについて語るのと二通りあると思いますが、好きなものを語りすぎても鼻につくし、嫌いなものについてもでもやっぱり同様で、それなら人に嫌がられるのを気にせず、嫌いだと言い切れる人の方が、世の中はかっこいい、と思うものなんだろうか。
とかなんとか思いながら読んでるけど。
(あ、好きなものやことも、たくさん書いてますよ。)
60年代の日本が、ほんと根なしで、日本らしさや伝統的なものより、受け売りの安っぽさが支配的なダサいものだったのか、ってことが、いちばん頭に残ったのでした。
今もそんなに変わらないか。そうでもないか?
AKBとかたまに見るとね、ちょっと思います。

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