2011年11月16日水曜日

新作に向けて

すこし前に、展示会で注文していた冬糸が届いていました。
こちら。



リッチモアの、「アルパカビネット」5番。
こうして並べると2色の色違いを買ったように見えますが、同じ糸です。





ピンクとグレイの混じった色。
糸の名前の通り、アルパカとウール混なので、かなりふわふわと手触りがよい。
そして、軽い。あったかい。
イタリア製。


そしてもうひとつ。
同じくリッチモアの「バカラピュール」124番。



こちらは、同じくアルパカとウールに、モヘアも混じっています。
アルパカビネットとゲージがほぼ同じで、素材も似ていたので、これにした。


で、この2種類で何を編むかというと。
これです。




リッチモアの、「ベストアイズコレクション vol.109 秋号」掲載作品。
リッチモアというのは、毛糸のメーカーなのですが、ここに限らず各社糸メーカーは、季節ごとに新作の糸を発表するにあたり、その糸を使ったデザインがいっぱい載っている本を同時に販売するわけです。
編み図も載せて。
で、これが編みたい!ってオバハン(に限りませんが)が、本に載っている通りに、ごっそり揃えていろいろ買ってくれるとありがたいなぁ、っていう意味合いのものです。

私は編み物始めてかれこれ8年目に突入なのですが、今まで本のデザインで編むということをしたことがなかったので、初体験です。
まぁ、使う糸は違うので、結局ゲージを取ったり、自分の寸法に計算しなおしたりすることは必要なのですが。


でもこのデザイン、上の着用写真を見ると、非常に複雑な製図と思いますが、実はすごく単純なことなのです。




つまり、ものすごく分かりやすく簡略化して話すと、正方形にまっすぐ編んで、1辺に胴体と袖、もう1辺に袖の穴を空け、てっぺんから頭を出す。
胴体の穴が真下になく、横に開くので、着ると写真のように片側にねじれてパフるのです。
で、まっすぐ編んでいる模様も、まるで横向きに編んだようにドレープして見える。

そもそもデザインを考えた人は、接続原型から起こして、着ても無理がないように寸法など工夫した結果、誰でも見たら編めるようにって、本にはこうして正方形の図しか載っていないのですが。
本来は頭をつかった、結果ということ。

編みはじめるとちゃっちゃと編めてしまいそうなので、そしてその割には見栄えもするし、いいかなぁと思い、今回はこれにしました。
アルパカビネットのピンクとグレイをメインに、バカラピュールのこげ茶色を間に入れて、ボーダーにするつもり。
ボーダーも、着るとねじれておもしろいことになりそう。

寸法などの調整は済んだので、只今ゲージを編んでいるところです。
毛足が長くて絡まりやすいので、編み目が見にくくて間違えても気づかないとか、ありそう。
気をつけねば。



そしてもう1作品別に編みたくて、買った糸2種類。







イギリスの老舗メーカー、ローワンのツイード!!
ばつぐんに可愛い。そして配色が、イタリアにも日本にもない、センスの良さ。
ツイード糸のレベルの高さで有名ですが、今回初めて購入。

この、本体のボルドーに差し色で入っているピンクに合わせて、同じくローワンのモヘア混の糸も購入。



ピンク!!
ツイードは若干シャリっとしていますが、これはモヘアが入っているので、ふわふわ。
今年は、どうしてもこの、ボルドーとネオンピンクの組み合わせで何か編んでみたかったのです。
リッチモアの糸は、編むモノ重視で選んだけれど、ローワンのこの糸は、色重視。
形はシンプルで、配色を工夫して編んでみたいなぁ。
手持ちの服に合うにはどんなシルエットかってシュミレーションを、暇さえあればしているところです。
まだまだ手をつけるとこまでいかないからねー。妄想のみ。
でもこれがいちばん楽しい。


 

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