2011年9月24日土曜日

秋冬の糸

気持ちのよい秋晴れ連休ですな。
ひさしぶりに、休日に晴れた気がする。

私はこの連休初日、明石で行われていた、秋冬の毛糸展示会に行ってきました。
年に2回、春と秋にある。
前にも書いたけれど、展示会だなんて華やかな名前と裏腹に、全くの地味なイベントです。
何が地味って、商工会議所の会議室って開催場所がまず地味なんですが。
そして、参加者がおそらく平均年齢70歳は超えているであろう、という恐ろしく高齢化なイベント。
おばあちゃんたち朝早いからね、10時半に私が着いたころにはもうみんな一通り見終わって、お茶飲みながら井戸端会議の真っ最中、という。
それにしても、ごった返してました。盛り上がってたといえば、確かに盛り上がっていた。


今年の秋冬の傾向としては、色味的には、えんじ色が多いような気がしました。
単色の糸よりは多色染めの糸がやっぱり多いのですが、それでも、メインになる色がえんじ系とか。

あと、きれいにラメの入っている糸が目についたかなぁ。
赤には赤系のラメ、とか、それぞれの糸の色によってラメの色も変えてるので、キラキラ具合が不自然でなくてかわいいかも、と思えるものが多かったような。
そしてスパンコールも、糸自体に元から通してあって、それをさらに何本も撚って仕上げているので、スパンコール部分がぐらぐらしないし、ちくちくもしない、というのとか。
日本の糸メーカーは、こういう技術的な部分は確実に、年々進化している。まぁ、ものすごいマイナーチェンジなんですがね。

とりあえず今年の冬糸に関しては、「こんなオバハンみたいな糸で編めるかよ」って感じのは少なかったです。
豊作かも。
何種類か注文してきたので、届くのが楽しみ。




ところで、1つストール用の糸で変わったのが展示してあって、それだけすぐその日に持って帰れたので、さっそく今日編んでみました。




こちら。
おそらくスペインの糸。
こうしてみると、ちょっと幅の広いただの糸のようですが。




広げると、こんなふうに網のようになっているのです。おもしろいでしょ。
そして、これをいったいどうやって編んでいくのかというと。






この、スペイン語の超簡単な説明書だけもらって帰ってきたのですが、右の写真のように、網の一番上の部分の穴を、まずつくり目として拾っていきます。
針の太さは何でもオッケー。あんまり細いと滑って編みにくいので、ちょっと太めのほうがいいかも。
拾う目数も適当でいいと思うけれど、とりあえず8目くらいがストールの横幅としては適当なような。







で、8目つくり目から、ひたすらガーターに編んでいきます。
8目表編みで編んだら、折り返してまた表編み。
そうしてるうちに、こんな風にもしゃもしゃしてくるわけ。





で、数時間後、編みあがりました。
とっておき、ソフィア・ココサラキのドレスに合わせてみる。



肩にたらしただけの状態。





そして、2重巻き。




なんだかモードでおしゃれ、と言っていいのか何なのか微妙ですが、ぱっと見たら普通にガーターで編んだだけには見えない凝ったストールですし、こういうストールとか用の変わり糸にしてはとても長さがあるから1玉でボリュームも出るし(これね、たった1玉で編めちゃうのです)、編むのも楽しいし、良いのでは。
私は、最近ひたすらかぎ針編みをし続けているので、いい気分転換になりました。
すぐに出来上がるというのが、何よりも、よい。
値段はたぶん2000円くらい。




編みながら聴いてたもの。
さいきんずっと聴いてる。 THE DRUMS 「PORTAMENT」
DRUMSの2ndアルバムです。




あんまりこのあたりの「~S」ってバンドは、どれもなんだか音も歌詞もビーチボーイズ?って感じで(という、思い込み)、聴いてなかったけれど、なんだかこれはいいです。
軽いようで、暗いようで。テーマは、喪失、らしい。暗いな。
ボーカルがいつも短パンなのが、気になる。


ほんとは、ほかの曲が好きなのですが、見当たらなかったので、これでがまん。





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