2011年7月22日金曜日

厳選素材

夏なので、わらび餅を作りたくなり、材料をそろえました。

まず、本わらび粉。


いわゆるわらび餅を作ろうと思うとわらび粉を使うわけですが、おおまかに3種類あります。
「わらび科のシダ植物で山野に自生しているわらびの根茎に含まれるでんぷん」というのが、わらび粉の定義なんですが、それが100%なのが、「本わらび粉」。
それが5%ほど含まれているだけで、あとはじゃがいもデンプンというのが、「わらび粉」。
さいごに、わらび粉成分は全く含まれていなくて、全てじゃがいもデンプンなのが、「わらびもち粉」。

葛の場合もそうですが、同じように透明になって凝固するものを代用して、安価にする、ってわけです。

もちろん「本」の方がおいしいわけですが、本わらび粉の場合は色が黒くて、わらび独特の香りがするため、和菓子の材料として使う場合は(中にあんをくるんだわらび餅のおまんじゅうとかね)、透明感が勝る、「本」でない方のわらび粉の方を使うことが多いようです。

ま、わたしはあくまでわらび餅として食べたかったので、本わらび粉を購入。
加工しないで材料勝負なので、他の材料もこだわってみた。


まず、和三盆糖。
人間国宝が作る徳島県岡田製糖所製の、阿波三盆糖。
和菓子作りには欠かせないそうで。





そして、普通のきなこよりも香りが高く香ばしい、深煎りタイプのきなこを。




いろんなとこからひっぱり出してきて、オリジナルに組み合わせてみたレシピを公開!


① 本わらび粉100グラムに対して、和三盆を50グラムくらいをボウルに入れる。
砂糖はレシピだとこの3倍とか4倍くらいなんですが、だいぶ少な目にしてもちょうどよかったです。
あんまり砂糖が多いと、わらび粉の香りがなくなってしまうような気がする。

② ボウルに水400ccを少しずつ加えて、ダマをなくすように指で溶かしていく。

③ 目の粗い濾し器でお鍋に濾す。

④ 中火でゆっくりかき混ぜる。そのうち透明になってきて、粘りが出てくるまで、よく練り混ぜる。

⑤ バットの底にきな粉を敷いて、そこに流しいれて、粗熱を取る。
  きな粉をまぶしながらちぎって、食べる直前に冷蔵庫で冷やす。
  冷やしすぎると食感が悪くなるので注意。 






入れものに流しいれたとこ。
本わらびの「黒い色」とはこのことです。
ほんとにくろい。


ちなみに上の型は、玉子豆腐を作る型だそうです。
ずっと、かんてんを作る型を探していて、ちょうどよかったから今回買ったのです。
なんかこういう、使い道が限定される調理器具って、かわいいなあ。
所有していることがうれしくなる、というか。マフィン型とかね。

今回は、小さい型に流したので、包丁で切って四角くしてみました。
できあがり!!



きな粉が深煎りタイプなので、けっこう甘味が感じられて、砂糖を混ぜずに食べたけれどちょうどいい感じでした。
普通のきな粉を使うなら、ちょっと砂糖と塩を混ぜた方が食べやすいかも。

夏は和のお菓子に限るねえ。

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