2010年10月12日火曜日

治療的ライブ


3連休は寝っぱなしでしたが、そういえば、高いチケット買ったので這ってでも行くぞ、と、金曜日にコンサートに行ってきたのでした。

ルーファス・ウェインライト@なんばHatch
1階1列1番の、れいのチケットです。
なんと!「1」列ではなく、アルファベット「I」列だったのでしたあ。
助かった。。
ホントにド端っこ(左端)で、視界の8割はスピーカー。舞台は向かって右側にピアノが置かれ、そこにアーティスト本人も固定だったので、背中しか見えない(背中すら見えにくい)という最悪な席だったのですが、開演前勘違いして座ってると、ホントのそこの席に座る人が来て間違いに気づいたのですが、思わず「わあ、よかったあ!」と大喜んでしまって、苦笑いされたのでした(反省)。

で、コンサートですが、1部は登場から退場まで一切の拍手声援なし、というお達しが徹底されていて、ライブハウスというのにまるで、クラシックのコンサートのような、というか、それよりもさらに無音の異様な感じでスタート。
2部でも構成はさほど変わらず、アットホームにはなったものの、本人が一人でピアノを弾き語るというもので、一貫してかなりのシンプルさ。

しかし、これがすーーっごい良かったのだ。
大阪公演の前の、東京で同じものを見た渋谷陽一がブログで、「とても治療的なライブだった。今の彼にはこうした、音楽による治療が必要なのだ、それが痛いほど伝わって来るライブだった。」と書いていたのですが、たしかに、観客を前にして、自分の中に向かってのみ歌ってるような、1部はそんな感じのライブだったように思う。
でも、2部はあったかいやり取りがあったりして、雰囲気もやわらかくて楽しくて、心を開いてるのがすごく伝わってくるようなもので、そういう意味でもやっぱり、見せるためのライブというよりは、ライブをすることで何かを受け取るような、どこか自分のためのような、でもそこに他者を受け入れるひとつの区切りを感じさせるような、まさに治療的なライブでした。
素晴らしかった。
なにより、歌が、素晴らしかった。声だけで、何百人もの観客を魅せることができるのだ。

あと途中、「うわ、なにこのいい曲!?」と思ったら、レナード・コーエンの「ハレルヤ」だった。
感動して泣きそうになったわ。
名曲は、誰が歌っても沁みる。

写真は、ファーストアルバム。もう、だいすき。
ジャケットから歌詞カードから、何から何まで。

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