2010年10月25日月曜日

待ちに待った



アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズ 「Swanlights」
待ちに待った新作。
ついに聴きましたあ!
すごいぞ、これは。

私は渋谷陽一が好きなのですが(40代以上のおっさんにそれを言うと、「時代遅れな」って感じで驚かれることがほとんど。めちゃめちゃ現役やん。)、渋谷さんがする「ポップミュージックとは」って話が、とても好き。
今回のアントニーの音楽についても、宮崎駿のインタビューを引用して話ていたのですが、いわく、「表現というものは、入口は絶対に低くなければいけない。でも、低い入口から入って、たとえば映画なら、2時間それを観て、そこから出たときに、今までの自分より、高い所に行けたという感覚にさせないといけない」と。
「入口は低く、出口は高く」が、表現のあり方として、とても正しい、と。

普通は、出口は高くても、入口までも高いのが圧倒的に多い。
(入口も出口も低い、というのがまた、多い)
分かる人にだけ分かってもらえたらいい、というスタンスじゃあ、結局、表現する側の幅も狭めてしまっていることになるのかも。

今作は、今までと比べると圧倒的に入口は低くなり、そして、さらに出口は高くなった感じ。

声と、音と、芸術性、表現力、アートワーク、すべてそろって素晴らしい人が、さらに素晴らしいものを作ってくれたことに、感謝。
ビョークと歌った曲なんて、もう、別世界です。

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