2010年12月2日木曜日

読書ともだち



吉野朔美の新刊、3年ぶりに出ました。
「本の雑誌」に隔月で連載されている、読書エッセイ漫画を、まとめたもの。
だいたい3年に1冊ペースで、今回6冊め。
ということは、なんと、1冊めから18年!
私が1冊めの文庫版を買ってからも、すでに10年くらいたってる?

要するに、本にまつわるいろんなお話、です。
とくに、本友達とのやりとりのエピソードが多い。
その本友達というのもけっこう他分野にわたっているので、話題に上る本もかなりのバリエーションになるわけです。
私にとってはこの本が、「読書ともだち」のうちのひとつ、という感じです。
教えてもらった知らない本もたくさんあるし、自分の読んだ本がこんな風に読まれてるのか、とか思うときもあるし、いちいち本好きには「わかるなぁ」ってエピソードがいっぱいでたのしい。
だから本の雑誌でも、こんなに長く連載されてるんでしょう。

知らなかった、といういちばんの分野は、「短歌」。
歌人の穂村さんとお友達で、穂村さんがくれた本、ってことで紹介されていたのが、この本。



絶版なのか、新品は手に入らないんですが。
めっちゃおもしろいです。
短歌といえば「サラダ記念日」くらいしか頭になかった当時、現代の短歌がこんなにも面白くて奥が深くて、読むのが楽しいものなんだ、と知るきっかけになった本です。
それ以来、たまに気が向くと、短歌のコーナーをのぞいたりするようになった。

知らない世界を知る、ってことが、読書の醍醐味ですもんね。

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