2010年12月14日火曜日
ルーシー・リー
このあいだの日曜日、はじまったばかりの「ルーシー・リー展」@東洋陶磁器美術館 に行ってきました。
大阪中之島は、現在イルミネーションイベントの真っただ中で、美術館周辺はおしゃれっぽい飲食のテントなどが立ち並んで、お祭りらしくていいかんじ。
奥に見えるレンガ色の建物が、東洋陶磁器美術館です。
冬の中之島って、ちょっとヨーロッパみたい。
この展覧会は、東京から巡回して来年の2月まで大阪で見ることができるのですが、かなり、待ちに待った!!もの。
1年は待ち続けたね。
展覧会自体もなんですが、東洋陶磁器美術館という場所で、ルーシー・リー作品をたくさん見ることができるということも、とても楽しみにしていた理由です。
自然光がたくさん入る構造の建物で、建築物としても、とてもセンスがいい。
陶磁器専門の美術館なので、展示スペースも、陶磁器をじっくり見やすいように作られている。
で、内容なんですが。
素晴らしかった。
私の知ってることばでは、とても伝えることができないような。
胸が、いっぱいになるような感覚で、満たされました。
初期のウィーン時代のものから、ロンドンに移住してのち、晩年の円熟期のものまでを、順に見ていくことができます。
さまざまな実験を繰り返し、それが円熟期の作品に結集されていくことが、ほんとうによく分かる。
完璧なのに、あたたかい。
あんなものを作りたい、とか、所有したい、とかでなく、あんな器のような人間になりたい、と、見ていて深く思ったのでした。
三宅一生が、自分で所有しているルーシー・リーの器は、もったいないけど使ってこそ魅力が分かるものだと思うから、普段から使っている、というようなことを以前言ってたけど、今回たくさんの器をみて、たしかにそうかも、と思った。
ところで私は、全然詳しくはないけれど、高麗時代の青磁がとても好きで、東洋陶磁器美術館では、とても美しいコレクションを見ることができます。
ルーシー・リーももちろん文句なしにステキでしたが、久しぶりに見た常設展の青磁もまた、とろけるようにステキでありました。
あと、意外だったのが、美術館内の喫茶店。
レベル高いよー。
飲み物もデザートも、ちゃんと手を抜かずに手作りしてる。
陶磁器美術館なだけに、器もちゃんとしてるしね。
スコーンおいしかった。
ぜったいにまた行くと思います。
今度行ったときには、図録を買う。
先に図録を買ってしまうとね、それで満足してしまいそうなので。もういちど実物を見るまでお預け。
それにしても寒くなってきたもんだ。
背中も丸まっちゃう。おばあちゃんだもん。
ばあ。
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