2010年9月17日金曜日

秋の読書会



初秋の、芦屋の空、なう。

今日は、仕事の関係で、年に数回行われる、読者が作家と語り合うイベント@芦屋に行ってました。
運営サイドで参加。

今回はミステリー作家の綾辻行人で、まぁ、言ってみれば全く興味がないし、読んだこともない人なわけで、仕事でないと決して話を聞くことなんてない種類の人なわけです。
でも、不思議と興味深く聞くことができる。
どの作家の場合も、たいがいそうです。
話を聞いたら、その人の本を読んでみたくなったりする。
それはなんでかなぁ、と考えてみた。

やっぱり、作家というのは、ひとつの技術者であるからなんだろうなぁ、と。
作家になるには、センスとか才能とか、たしかにあるだろうけど、職業としてやっていくには、やっぱりそこには技術が必要で、「ことば」の技術を磨く努力をし続けている人の発することばというものは、やはり何らかの魅力を持っているように思う。
そういう人の言葉は、とても魅力的に感じる。

あと、いくら感覚的な文章を書いてる人でも、すごく理性的というか、構築的な話をする人が多い気がする。
だから、ああ、こういうものの見方をして、こういう技術を使うことによって、あれらの作品が作られて行くのだな、と、すこし、作家と作品のつながりが見えるのも、大きな理由と思います。

参加者との質疑応答で、今まで作品を読んだことないけど興味を持ったので参加したという女性が、「先生の作品で、初めて読むならどの作品がおすすめですか」という質問をしていて、周りは、けっこうフリークなファンの中で、こんなかわいい質問を堂々と、しかも締めの場面でできるとは、なんてステキなことなんだ!と、見ていて大変いい気分になったのでした。
この、素直さ。

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